マンション管理士の独り言・・・439

「サンカルナ小倉大手町」

お世話しているマンションの西側に「サンカルナ小倉大手町」が建設され竣工しました。
今月末から引っ越しが始まるようです。
当初この建設計画が持ち上がってから、売主の西鉄さんと施工業者の間組さんと、喧々諤々でやり合いました。
建築基準法に合致しているので“建てさせない”として建設そのものに反対しても、実現させることはほとんど不可能なので工事期間中の騒音とか入居者の安全についてしっかりと要望を出しました。

大型車両の進入路を変更させ、土曜日には音のたたない工事に限定、工程表を毎週お世話マンションへ掲示、警備員の増員などです。
さらにはお世話マンションに対して建設による影響が出ていないかどうかの確認のために、2つの住戸を建設前と建設後に調査するようにもしました。
そして、「サンカルナ」からお世話マンションがどのように見えるかの確認のために昼間と夜間にお世話マンションの住民限定の見学会も実施しました。
これらは、西鉄さんと間組さんとの間で協定まで結んで、実施を確かなものにしました。

そして今週の月曜日に夜間見学会が実施されました。
「サンカルナ」からは、お世話マンションの西側住戸は中まで結構よく見えちゃっていますが、見学者にはどのように見えるのかを身をもって体験してもらえたので、安心していただけたと感じました。

それにしても西鉄さんの対応は立派なものです。
約束はキチンと守るし、嫌な顔せずにしっかり応対いただきました。
見学者に対しても「工事期間中は大変ご迷惑をお掛けしました。またこれから引っ越しなどでご迷惑をお掛けするかもしれませんが、よろしくお願いします」と丁寧にご挨拶されていました。

西鉄さんの分譲マンション「サンリヤン」の管理規約や長期修繕計画も素晴らしいものです。未販売住戸の管理費や修繕積立金は勿論のこと、駐車場使用料までも負担しています。お礼の意味を込めて少し褒めちゃいましょう。

ところで「サンカルナ」からはお世話マンションの他、リビングが丸見えのマンションもありましたが、西鉄さんの話では“管理組合さんからは工事に関して何の要望もなく、ましてや事前見学会なんて実施していません”です。
というか、要望を出して協定書を結び、事前見学会まで実施したのはお世話マンションだけのようです。
近所に大型マンションが出来るということがどういうことなのか、何を要望できるのか、どのような手続きを踏むのか、受忍限度はどこまでか、なんていう事は全くわかんないのでしょうね。

西鉄さんや間組さんは、つぶやき主の対応で大変だったでしょうが、お世話マンションは良かったですね、でした。