マンション管理士の独り言・・・441

「そりゃ、ないだろ!」

お世話しているマンションの給水方式は1階に受水槽を設けて、そこからポンプで各住戸へ給水するというものです。
100戸超のマンションなので、ポンプは3台あります。
1台では負荷がかかりすぎるため、3台で交互に運転しています。
制御盤が3台のポンプに均等に運転させています。

このポンプや制御盤はE社製で、もともとは屋内設置型です。
それを屋外の雨ざらし、風さらしの場所へ設置したものですから、故障するのは当然の帰結です。
1台や2台が故障しても、最後の1台が運転してくれればカバー出来るのですが、3台とも一斉に故障し、その結果、断水しちゃいます。
このところは1カ月に1度は断水します。
断水時間はあまり長くはないのですが、給水がストップするというのは大変なことです。

何で屋内型を屋外に設置したんだ、新しいものに取り替えろ」と売主に対し、理事長と顧問であるつぶやき主との連名で何度も責任を追及する書面を送付しました。
しかし、毎度毎度「設置に瑕疵はありません」という木で鼻をくくったような返事しか返ってきません。
メーカーであるE社へも問い合わせましたが、「当社は製品をお売りするだけで、施工者がどのように施工するのかまでには責任持てません」です。
なんと無責任な・・・。
「屋内設置タイプを屋外に設置しちゃ、故障するだろ」という問いかけには、「屋外に設置してはいないでしょ」です。

ポンプを設置している箇所は、床・天井・右横・左横はコンクリートに覆われていますが、前と後ろには壁がなく、雨ざらし、風さらしの状態です。
しかし完全に屋外かと言うと少なくとも6方のうち4方は壁に覆われています。
E社はこれを以て、「屋外には設置していないっしょ」と言っているのです。
屋内設置型なので、専用のカバーなんかもありません。
このままじゃ頻繁に故障し断水するでしょうから、屋外型に変更せざるを得ません。
大金が必要です。
この費用を売主や施工業者、E社へ負担させようかとも考えていますが、売主や施工業者は民事再生法適用会社です。
つまり金を持っていません。
実際には売主などに費用負担させるのは限りなく難しそうです。
結局、管理組合負担でやらなきゃとなりそうです。

管理組合で話し合って施工会社を決めたわけでもないし、ポンプだってE社のものを皆で選んだわけじゃないのに・・・「そりゃ、ないだろ!」です。