マンション管理士の独り言・・・467

「2重基準」

ダブルスタンダードともいいます。
何についてのダブルスタンダードかと言えば、北九州市内のマンション売り主さんの姿勢についてです。
具体的に言えば、公社が絡む物件と自社単独物件では、売り方や購入者に対しての姿勢が異なります。
公社が絡むと“悪いことしないよ~ン”ですが、自社単独物件ではお目付け役も居ないので、“稼げるだけ稼がせてもらうべ”となります。

もっと具体的に言えば、なかやしきさん。
北九州市の売主のオピニオンリーダーになってもらわなきゃなんない会社ですが、契約事務手数料の扱いで公社が絡む場合と自社単独物件とでは、その扱いが大きく異なります。公社が絡んだ物件では、購入者がローンを組んで、その取扱いを営業マンに依頼した場合にのみ52,500円の事務手数料が必要となります。
現金で購入する方や自分でローンの手当てをする方からは徴収しません。
ところが公社が絡まず自社単独物件の時は、現金であろうがローンを自分で手配しようがそんなことにはお構いなく52,500円徴収されます。購入者すべてから徴収します。
さらにローン手続きを営業マンにお願いすれば、21,000円が追加徴収されます。

この契約事務手数料に関して言えば、以前は東宝さんも同様だったのですが、最近はローン利用者で営業マンにその手続きを依頼した方のみに52500円必要となりました。
公社同様の取り扱いです。襟をただしたようです。

また、当然ですが公社が絡んだ物件では、分譲駐車場なんて出来っこありません。
なかやしきさんは自社単独物件でも分譲駐車場という販売方法は行わないのですが、東宝さんや九州三共さんは大手を振って行っています。
泰平さんも数は少ないものの、まだ行っています。

更には、竣工時に未販売住戸ある時の扱いには際立った違いが見られます。
公社絡みの物件では、未販売住戸の管理費や修繕積立金は、当然ですが売主さんが負担します。
ところが自社単独物件では、1年目に管理費の実収入で管理が立ち行かない時は、管理費の不足分だけは負担します。修繕積立金なんて知~らない、です。
泰平さんだけは、公社同様未販売住戸あった場合には管理費や修繕積立金は負担します。当たり前と言えば当たり前ですが、何故か北九州では素晴らしく思えちゃう。

詳しく見ていけばもっともっと違いがあります。
一般の人には分かんないだろうけど、実際のマンションライフが始まってから、管理組合が大迷惑になるような規定をこっそり忍ばせていたりします。

何故、公社が絡んだ物件と自社単独物件でこうも基準を変えるのか?
公社の基準の方が購入者目線で良いに決まっているんだから、そうすりゃいいのに。

公社も指導しろよ!!自社物件でも契約事務手数料を取るところや、分譲駐車場をやってるとこや、未販売住戸の管理費・修繕積立金を負担しないところは、公社のプロジェクトから外せよ!

公社さん、とんだとばっちりでしょうが、北九州のマンション事情をより良くするために指導力を発揮してください。