マンション管理士の独り言・・・495

「アーティックスシリーズ・・・なかやしきさんのご登場」

現在販売中のアーティックスシリーズは、到津グランヴェール、清水グランプリッサ、紅梅ヴィータスパジオ、戸畑グランゲートなどなど、舌を噛みそうなセカンドネームがついていますが、どれも販売好調なようです。
到津グランレゼ、小倉グランゲート、門司グランレスタ、井堀ソルパラッツオなど最近竣工したアーティックスシリーズはすべて内覧会同行していますので、その“良さ”も“もうちょっとさ”も十分理解しています。

売れ行き好調なのは、それなりの理由があります。
兎に角オシャレです。内装やインテリア、建具、そして共用部分に至るまでオシャレです。見てくれのいいのはエントランスだけで、エレベーターで上がるとホールから廊下など賃貸と変わんないようなチンケな物件もある中で、アーティックスシリーズは共用部分を含めオシャレに仕上げています。
特にエントランス廻りをオシャレに仕上げていますが、階段をあまり採用しないためエントランスに雨水が入ってくるなんてことも耳にしちゃいますので、雨水の仕舞はキチンと確認しましょう。

床スラブ厚はどの物件も在来スラブで200~230mmのようです。
住戸によってスラブ厚が異なるようなので、希望の住戸は何mmなのか確認必要です。
また、バルコニーの奥行をとても広くとっていて、床仕上げはシート貼りですが、この下は防水仕上げとなっていませんので、水を流しっぱなしにしてデッキブラシでゴシゴシなんてやると階下への漏水の原因になりますので、注意が必要です。

管理規約などで将来トラブルになりかねないのが、駐車場についての取り決めです。
全住戸分駐車場を用意していますが、機械式があったり軽専用があったりする物件もあります。
このように停めやすさや駐車スペースに差がありながら、専有部分を第3者へ売ったり貸したりした時は、今まで使っていた駐車区画をその第3者へ引き継げるとしています。
この取り決めはトラブルが生じます。
購入当初は軽区画を利用していた組合員が、乗用車へ乗り換えたいので普通車区画へ移動したいと管理組合へ申し込んでいたとして、乗用車区画を利用していた組合員がその専有部分を売りだした時に、「さあ、自分が普通車区画へ移れるかな」と期待していたところ、さっさと次の購入者が引き継いじゃったとなり、「自分は前々から普通車区画へ移動してほしいと管理組合へ申し込んでいたのに、新参者に利用させちゃって」となります。

もう一つなかやしきさんについては感心しないことがあります。
契約事務手数料が52,500円徴収されます。
現金で購入しようがローンを利用しようが一律52,500円必要です。
何度もつぶやくように法的根拠は「契約書に記載されていて買主も承諾している」ということのみです。
こんな訳わかんないお金を徴収しない売主さんだって沢山あります。

なかやしきさんは、物件の素晴らしさなどで北九州のマンションデベロッパーのオピニオンリーダーになってもらわなきゃならない立場だと考えています。
この契約事務手数料、何とかなんないかな~