マンション管理士の独り言・・・497

「柔軟剤とシャボン玉」

地場のデベロッパーさんの特徴や、もうちょっとこうしてほしい、なんていうのをつぶやいてきましたが、少しお休みです。
お世話しているマンションの組合員さんから寄せられたクレームについてつぶやきます。

まずは柔軟剤。
“隣の住戸のバルコニーに干している洗濯物からの柔軟剤の臭いがキツクてたまんない、注意してほしい”とのご要望です。
実際にこのご要望を受けたのは管理会社さんのフロントマンで、仕方ないので、誰が読んでもわかんない意味不明な張り紙を掲示しました。
その掲示文の内容がまたわかんないと言って、多くの組合員からクレームを受けていました。
こんなの文章にするのは難しいとは思いますが、そもそも“そんなクレームは受けちゃダメだよ。直接お隣に話して下さい”と処理しなきゃです。
集合住宅での生活です。受忍限度でしょう。

続いてはシャボン玉です。理事長さんからのご相談です。
組合員から“隣の住戸のバルコニーで女の子がシャボン玉で遊んでいて、そのシャボンが干している布団について困るから注意してほしいとのクレームが寄せられた、どうしましょうか?”です。

そのマンションでは管理規約を改正してバルコニーに布団干しOKにしました。
誰がしたのって?つぶやき主が改正しました。
幸いにもシャボン玉住戸の方とは気軽に話せる間でしたので、それとなくお話をして、わかっていただけたようです。

バルコニーの利用については思ってもいないクレームがいろいろと出てくるので大変ですが、許容範囲というか、受忍限度のキャパシティをもっと広げていただきたいものです。

これはバルコニーに関してのクレームではないのですが、“1階住戸の方が昼間ドスン、ドスンと音をたてて地下駐車場に響いてウルサイ”というクレームです。
このマンションは自主管理ながら顧問としてつぶやき主を雇っているという優れた管理形態の管理組合さんです。
この管理形態はおススメですよ。
マンション管理についてはとても詳しいつぶやき主(マンション管理士)を顧問に迎え、組合員ができることは主体的に取り組んで、その結果組合員の管理組合活動への意識も高く、その上費用もそれほど高くない、という優れものです。

横道にそれましたが、1階の住戸からの音についてのクレームです。
音を発生させている住戸も特定できています。
おそらく美容器具で奥様が痩身に励んでいるのだろうと想像されました。
そのような美容器具が一時期流行っていたらしく、その音に違いないという事でした。
そこで発生源の住戸の方へ少し控えるようにお願いにいきましたが、意に反して音は美容器具からのものではなくて、最近ご主人が事故で足に障害を持つこととなり、ギブスをはめて歩行の練習をしている音だということがわかりました。
そのような事とは露知らず、ですが、幸いにも該当住戸の方が「わかりました。注意します。」と言ってくれたのでメデタシでしたが、何ともスッキリしないクレーム処理でした。

集合住宅での生活なのでルールは守んなきゃいけませんが、あまり小さなことに目くじらたててもギスギスしちゃうし、もうちょっと許容範囲に広がりと深みを持っていただければ、と思っています。