マンション管理士の独り言・・・502

「パンフレットの物件概要から消えたもの」

マンションチラシフェチのつぶやき主は最近とても意気消沈です。
チラシから読み取れることがとても少なくなり、寂しい思いをしています。
まずは、販売戸数と今回販売戸数です。
販売戸数と言うのはそのマンションの全戸数のことです。
そして今回販売戸数というのは、通常の場合は、今現在売ることの出来る戸数のことで、もうすでに売れてしまっている住戸は今回売ることは出来ませんから、必然的にまだ売れてない住戸、つまり残住戸=今回販売戸数になります。
以前はどこの売主さんもこのように残住戸を記していたのですが、最近では販売戸数=今回販売戸数と記している売主さんが増えています。
売れ行き状況を表に出すのが嫌なのかどうか、兎に角このような標記ならば今回販売戸数何て敢えて記す必要がありません。
いくら売れて、いくら残っているのか全くわかりません。
これでいいのか、公正取引委員会様?

続いては、確認申請認可日です。
どの売り主さんも確認申請番号は記していますが、認可になった日がいつなのかを記していません。
おおよそ認可日=工事着工日と考えることが出来ます。

チラシには竣工予定日が記されていますので、認可日~竣工予定日の間が工期と考えられ、適正な工期かどうかの判断ができるのですが、認可日を記載する売主さんが減ってきています。
工期をわからせないようにわざと記載してないの、なんて穿った見方しちゃいます。
これでいいのか、公正取引委員会様?

そして、消費税額の記載がありません。
マンション販売価格は土地代金と建物代金と消費税とで成り立っています。
そして消費税は土地代金にはかからず、建物代金のみにかかってきます。
ですから消費税から逆算すれば建物価格が算出できます。
北九州市内であればどこで建てようが大体同じ建築費ですので、㎡単価がわかれば建物そのもののグレードがわかり、どのマンションを買おうかとする時の有力な判断材料となります。
また、同じマンション内でも住戸により㎡単価が大きく異なりますので、利益がたっぷり乗った住戸か、或いは販売政策的に利益をあまり取っていないいわゆる“お買い得住戸”なんていうのも判断できます。
8%という高額な消費税になるのに、いくら自分が負担するのかが、契約締結日に初めてわかるというのも納税者として納得いかない、って気がします。
これでいいのか、公正取引委員会様?

最近のパンフレットやチラシは見ていてつまらないものが増えてきました。
こんなの当たり前の事じゃんというものをビジュアル的に良さげに載っけてるだけです。
パンフレットなんて1部5,000円くらいするのです。
もっと工夫し、他社と差別化を図れるようなものに出来ないのかなって、感じます。

例えば、「つぶやき主さん推薦物件!!」とか、「エースマンションコンサルタント監修管理規約」とかすれば、いいのに。
売れますよ~~~