マンション管理士の独り言・・・518

「マンションを買うという事」

「マンションを買うという事」は、掘り下げてみれば3つのものを購入するという事になります。
例えば505号室を購入したとすると、
① 505号室と言う専有部分を購入した。
② 廊下、階段、などの共用部分の共有持ち分を購入した。
③ マンション敷地の共有持ち分を購入した。
ということになります。
ただ単に505号室と言う住戸を購入して区分所有者になっただけではなくて、敷地や共用部分の共有持ち分をも取得したということになります。
固定資産税や都市計画税なども、当然ながら取得した共有持ち分に比例して課税されています。
他の購入者との共有とは言え、税金も払っているし、せっかく購入して自分のものになったのだから、少しはその部分について興味を持っては如何でしょう。

「マンションを買うという事」は、管理組合の組合員としての地位も取得するということになります。
マンションを購入して、管理組合に入らないなどという事は出来ません。
マンションを購入すれば法律上当然に管理組合員になります。
組合員として総会では購入した専有面積に比例して議決権を得るという事になります。
そして、管理組合は管理規約と言うマンションのルールに基づいて運営されていくこととなります。

「マンションを買うという事」は、管理規約や使用細則、総会の決議を遵守しなければならない、という義務を負う事となります。
組合員として議決権を得るという権利取得と同時に管理規約、総会の決議などを遵守しなくてはならない義務を負う事となります。
組合員としてどんな義務を負うのか気にならないですか?
そんな方は、管理規約や使用細則をしっかり読まなきゃ、です。

「マンションを買うという事」は管理費、修繕積立金の負担をしなければなりません。
廊下・階段などの共用部分の共有持ち分を取得するわけですから、当然それらの管理や維持メンテナンス費用を持ち分に応じて負担しなければいけません。
その修繕積立金が現行のままなのか、将来は値上がりするのか、については興味を持ちましょう。
どうかすると10年後には3倍になっていますよ。
“敷地内の機械式駐車場は自分は利用していないから、そのメンテナンス費用は負担しなくて良い”なんて思ってちゃダメです。
利用していなくても立派に持ち分はあります。
管理に要する費用やメンテナンス費用は持ち分に応じて負担するんですよ。

「マンションを買うという事」は、・・・・
まだまだ続きますが・・・、全部は教えてあげない。