マンション管理士の独り言・・・52

今回も修繕積立金について、お話しましょう。
前回の独り言などで、修繕積立金の適正額のおおよその基準はお分かりいただけたと思います。
しかし、そのマンションの特性により、修繕積立金を多めに設定する必要のあるマンションもあります。
例えば、
①一般的に小規模なマンションは、修繕費は割高になる傾向があります。
30年間の長期修繕計画で、80戸と20戸のマンションを比較すると、20戸の方が修繕費が40%以上高いという試算があります。
30戸と20戸のマンションでは、20戸の方が修繕費が20%以上高かったという実例もあります。
②機械式駐車場の存在。
20年で機械式駐車場を取り換えた場合、それまでのメンテナンス費用も含め1台につき、250万円以上という試算があります。
③海沿いのマンションで塩害の影響を受けやすいもの
④プール・共同浴場など特殊な共用設備のあるもの
⑤免震・制震等の特殊構造部のあるもの
⑥超高層マンション     など
そのマンションの特性を考えて、修繕積立金を設定して下さい。