マンション管理士の独り言・・・545

「落し物」

とあるマンションの掲示板に“落し物ありました”という掲示がありました。
そこには「○月○○日、当マンションエントランスにミッキーマウスのお財布が落ちていました。心当たりのある方は管理人室まで」とあります。
一見親切そうで、丁寧な対応の様に見えますが、これは、マ・ズ・イ。

“ミッキーマウス”と落ちていた財布の特徴を記載するのはいただけません。
「○月○○日、当マンションエントランスで“子供用”のお財布が落ちていました。心当たりのある方は管理人室まで」とし、“自分が落とした”と言ってきた人に、財布の特徴を尋ね、そこで“ミッキーマウス”という言葉が出てきたら始めてその人に返却するという方法を取らなければなりません。
拾得物台帳を作り、受領した人のサインも忘れずに、です。
この辺りのノウハウは管理人さんとしてマンションに配属される時に、管理会社から教育されてきているはずですが、しっかり勉強してないのかな、って感じです。

管理人さんが交代する度に悶着があります。
「前の管理人さんはコレコレしてくれてたのに、新しい管理人さんはやってくれない」「前の管理人さんはコレコレで良かったのに、今度の人は融通が利かない」「前の管理人さんは・・・、今度の人は・・・。」「前の人は、今度の人は」という具合です。
前の管理人さんが愛想良く皆に好かれていればいるほど、新人さんは大変です。
管理会社の中には管理人研修で「委託契約に書かれている管理の範囲以外はあまりやらないでください。あまりやり過ぎると次の管理人さんが大変です」とハッキリ言うところもあるくらいです。

最近は個人情報の取り扱いにも気をつけなければなりません。
管理人さんはマンションの方の情報やうわさが耳に入って来やすい立場にあります。
ついうっかり、「あそこのご夫婦は最近離婚しちゃって」とか「あそこは女性の一人暮らしだから」なんて口を滑らせちゃって大きな問題になった事もあります。

勤務時間外に善意でマンション居住者のお子さんを公園で遊んであげていたら、帰りが遅いのを不安になったご両親から通報されて危うく警察にしょっぴかれそうになった管理人さんもいました。

6月8日(日)にウェル戸畑で、北九州マンション管理支援機構主催のマンション管理セミナーが開催されます。
今回のテーマは「上手な大規模修繕工事のススメ方」つぶやき主も第1部でお話しします。今回のセミナーで特筆すべきは、今までは後援だった北九州市が共催となったことです。
ワンランク上がりました。市制たよりにも掲載されます。

先着順受付で入場無料です。是非ご来場ください。

スカルプDの効果を見せちゃいます。