マンション管理士の独り言・・・553

「住民間の絆を壊す販売方法」

6月に入ってすでに3回の理事会参加です。
理事会はいずれも夜ですが、昼間は福岡県中高年就職支援センターの「クリーンスタッフ」講座が飯塚で開催されており、その講師を一日5時間務めていました。
昨日(8日)はつぶやき主が代表を務める北九州マンション管理支援機構のマンション管理セミナー「上手な大規模修繕工事のススメ」が開催され、第1部の「上手な合意形成」について講師を務めましたから結構ハードな日程でした。
このマンション管理セミナーは大盛況でした。
会場が定員60名だったので55部資料を封入していましたが、全部なくなっちゃいました。
セミナー後のアンケートでも2重丸ばかりの高得点をいただきました。
今週はさらに理事会が3つ入っています。
大勢の人の前で話す機会ばっかりだったので、つぶやくことを忘れていたつぶやき主でした。

何故“理事会に出席してよ”ってつぶやき主にお声が掛かるかって言うと、それぞれの管理組合さんで、“議論をどう進めて行けばいいのかわからない”“関係先とどのように交渉せればいいのかわからない”などのお悩みを抱えているからです。
そしてそのトラブルの元凶が、販売時の売主の対応に起因するものが多いので困ってしまいます。

最近お世話することになった3つの管理組合さんの場合、1つは施工時のタイルの貼り方が悪く、大量の剥離が見つかった、2つ目は未販売住戸の修繕積立金を売主が負担していなかったので750万円も修繕積立金が不足し、目前に迫った大規模修繕工事に差し障りが生じる、3つ目は、・・・これはまだ言えない。
いずれも管理組合さん単独で売主などの関係先と交渉するのは無理な案件ばかりです。
区分所有法や管理規約に熟知し、更に1級建築士事務所でもある北九州マンション管理支援機構へお声がかかるのはある意味当然です。

本来しっかりした施工で竣工していれば、未販売住戸の修繕積立金をキチンと売主さんが負担していればこんなトラブルで管理組合さんが頭を悩ませることなんてなかったのに、です。
組合員さんの中にもいろんな考えの方がいますので、安易に妥結すると「理事長がそんな弱腰でどうする」と言われちゃうし、慎重にことを運べば「いつまでやってんだ。遅すぎる」なんて言われちゃいます。

売主さんは完売できれば、「ハイ、プロジェクト終了。今夜は打ち上げしよう。」ってな感じでしょうが、キチンとした売り方・施工をしてくれてないと管理組合さんが大変です。問題解決するのも大変ですが、それよりもその議論の間で必ずといっていいほど管理組合内部の人間関係がギクシャクしちゃうってことです。
折角縁あって同じマンションに住むもの同志になったのに、いい加減な売り方で人間関係にひびが入るってことをもう少し理解しなきゃ、です。

何でキチンとした売り方をしていない事が原因でトラブルになったことで管理組合さんが汗をかき、また人間関係がギクシャクしなきゃなんないのか、全くわかりません。

今までのようには行かないよ。こっちはスーパーサイヤ人だぞ。
責任とらせちゃる!!