マンション管理士の独り言・・・557

「説明するのが難しい・・・マンション管理士」

近くの定食屋が美味しくて通っています。どこだかは教えてあ~げない。
人気が出て、昼飯時にゆっくり食べられなくなるかも知れないから。
そこのオバサンに「この近所に勤めてんの?どんな仕事?」って聞かれました。
良く聞かれる質問なんですが、どのように説明すればいいか、いつも窮します。

「マンション管理士やってます」「ああ、管理人さん」「イエ、マンション管理士、士です。」
「何それ?」このオバサンはどうやら戸建に住んでいるようです。難敵です。
「マンションには専有部分とみんなで共有する共用部分とがあって・・・」「・・・・・?」「マンションを買った人全員で管理組合を結成して・・・」「・・・・・?」
「管理組合を運営するには区分所有法や管理規約があって・・・」「・・・・・?」
「顧問として管理組合のお世話を・・・・」「・・・・・?」

そして「はよ食べんと、味噌汁が冷えるよ」

今回も全く分かってもらえません。見事な撃沈でした。
以前はマンションの販売センター長でしたから、「マンション売ってます」でシャンシャンだったのに。
マンション管理士の説明は骨が折れます。

父親は西鉄の電車の運転手でした。
誰に聞かれても「西鉄の電車の運転手」で通っていました。
子供の時は「お前んちのお父さん、電車の運転手だってな、カッチョいい」なんて言われてました。
電車の運転手に比べマンション管理士の説明しにくいこと、ネームバリューの低いことといったら情けなくなります。
マンションにお住まいの方になら何とか説明できますが、戸建にお住まいでご年配の方にはお手上げです。

管理組合さんからも「管理会社とマンション管理士とどう違うの?」って聞かれると説明に長い時間を要します。
一生懸命説明して、「何となく、分かったような感じ」くらいです。

それでも最近は顧問の数が右肩上がりで増えてきています。
それだけ問題を抱えている管理組合さんが多いってことですけど。

80歳になる母親はつぶやき主の仕事のことを全く分かっていません。
戸建に住んでいる高齢者というただでさえ難敵の上に、更に最近耳が遠くなってきたという超難敵です。
理事会や総会に出席するために平日の夜は遅くなることがしょっちゅうで、土日でも出社します。
「今夜も理事会だから、遅くなる」「昨日もそうだったよ。まとめて出来ないの」
「日曜は総会だから」「雨だから延期したら」
なんていう会話です。

怪しい仕事とは思ってないようですが、まともな仕事とは思ってないようです。