マンション管理士の独り言・・・560

「マンション管理士の仕事ではないけれど」

福岡県マンション管理士会の北九州支部長とつぶやき主とで毎月1度第4火曜日に北九州市の建築局住宅計画課と意見交換会をやっています。
つぶやき主は、北九州マンション管理支援機構の代表という立場です。
今年1月に市としては初めてマンション管理組合へ「マンション実態調査」を行いましたが、そのアンケート項目選定にも、回収率アップにも及ばずながら力をお貸ししています。無料でお貸ししています。市役所地下の駐車場の費用さえ自腹を切っています。
民間にお金を出すことにはルールがあるようで、仕方ないかなって思っています。
それもこれも少しでも北九州市のマンション事情が良くなるようにとの思いからです。

最近つぶやき主が特に力を込めて言っているのが、「未販売住戸の管理費などの負担について」と「分譲駐車場」についてです。
つぶやき主はいろんな売主さんの最新版の重要事項説明書や管理規約、長期修繕計画を保有していますから、資料として持っていけばその扱いが売主さんによって天と地ほど大きく異なることが一目瞭然でわかります。
ただ単に持って行って、現状を認識してもらうだけじゃ、物足りません。
キチンとした売り方をしてくれないとその後の管理運営が非常にやりにくくなるので、根絶を目指しています。

具体的には、「未販売住戸の管理費や修繕積立金を負担しない売主さんには、今後公社が分譲するプロジェクトに参加させちゃダメ!」「分譲駐車場をやるような売主さんも公社のプロジェクトに入れないで!」って要請しています。
このような販売方法は北九州の恥です。
市内のこの業界は自浄能力がないようで、いつまで経っても、何度言っても、相変わらず、未販売住戸の管理費などは負担しないし、分譲駐車場だってやっちゃいます。
本当は、「こんな販売方法はしちゃダメ!」と市の建築局辺りから“禁止の御触れ”を出してほしいのですが、“契約自由の原則”からそこまで踏み込むことは出来ないようです。

そこで回りくどいようですが、公社のプロジェクトからご退場願おうと考えたのです。
でもこのような要請が受けいれられるのには、まだまだ時間がかかりそうです。

未販売住戸の管理費・修繕積立金を売主が負担しない➔積立金不足になる➔大規模修繕工事時に1時金が発生する➔総会で修繕工事実施が承認されない➔大規模修繕工事が実施できない➔マンションがスラム化する➔市内アチコチにスラム化したマンションができる➔北九州のイメージダウン

分譲駐車場➔その分の駐車料金が管理組合に入って来ない➔積立金不足になる➔大規模修繕工事時に1時金が発生する➔総会で修繕工事実施が承認されない➔大規模修繕工事が実施できない➔マンションがスラム化する➔市内アチコチにスラム化したマンションができる➔北九州のイメージダウン

どっちにしても北九州のイメージダウンにつながります。
こんな単純な事に気づいているのはつぶやき主だけ?