マンション管理士の独り言・・・586

「セミナー講師」

8月31日に続いて、9月20日(土)もマンション管理セミナーの講師です。
日本ハウズイングさん主催のセミナーです。第1部で45分話します。
今回のテーマは「マンションの高齢化について」です。遠大な奥の深いテーマです。
“社会福祉協議会”とか“いのちをつなぐネットワーク”などで情報や資料を収集して臨みます。

国交省マンション政策室が5年に1度実施しているマンション総合調査の平成25年度版では、世帯主が60歳代以上という住戸が50%を超えています。
今や分譲マンションの2戸に1戸は、世帯主が60歳以上ということです。
50歳代以上とすると実に73%という高い数字になります。
おそらくもう5年後はもっと高齢化が進んでいることでしょう。

更に、今後の管理組合運営上の不安要素として真っ先に挙がっているのが、「区分所有者の高齢化」で57%となっていて、2位の「無関心な区分所有者の増加」34,8%を大きく引き離して第1位です。
ついでにもう一つ言えば、役員就任を引き受けない理由の第1位はこれも「高齢のため」30,4%で2位が「仕事が多忙で時間が取れない」23,2%となっています。
高齢者ばかりになって、役員の成り手もいない、・・・・機能不全になる管理組合が増えてくることが容易に予想されます。

これを解決する特効薬何てありません。
IPS細胞でも無理。スタップ細胞ではもっと無理。
偉い先生もこの問題について「一つのマンション内で解決できるほど容易な問題ではない。地域の中でネットワークを構築し、地域とのつながりを持ちながら取り組みことが必要」と言っています。
そのためには、組織率100%の管理組合が町内会や民生委員、社会福祉協議会、いのちをつなぐネットワークなどと協力・連携しながら取り組みことが必須になってきます。
平成26年度の北九州の町内会の組織率は69,8%です。
組織率100%のマンション管理組合を上手に利用しなきゃ、です。

9月20日のマンション管理セミナーへ参加しませんか?
第2部は東京の偉い先生の「大規模修繕工事について」というテーマですよ。
参加無料です。お悩みがあれば当日つぶやき主がマンツーマンでご相談に乗りますよ。
参加希望の方は日本ハウズイング北九州支店☎551-7090まで