マンション管理士の独り言・・・600

「マンション管理士に未来はあるか?」

記念すべき600回目のつぶやきです。
“独り言”に対してはあちこちから問い合わせやご相談があったり、その反面批判されたりで、兎に角多くの方がご覧いただいているようです。
最近はつぶやける事が少なくなって、困っています。
本当はつぶやきたいことは沢山あるのですが、係争目前なので弁護士さんに止められていたり、売主さんに怒られたりするのも嫌だし、何よりそのマンションの資産的価値を落とすことになっちゃうのでつぶやけません。

最近はお困りの管理組合さんが多いようで、いろんなところからお声が掛かります。
先月は11もの理事会・委員会へ出席していました。今月は、14も出席予定です。
ほとんどが土日に集中しますので、キリスト教徒でなくて良かった、です。
市内にマンション管理士はざっと見積もって100人はいるはずです。
でもそのほとんどは、管理会社にお勤めか、あるいは実務経験のない方ばかりの様です。それで必然的につぶやき主にご依頼があるのかなって、思っています。

実務経験のあるマンション管理士に依頼するっていう管理組合さんの選択は大正解です。この仕事ほど、実務経験があって、沢山の事例を経験していないと、とてもじゃないけど勤まりません。
“実務経験があって沢山の事例を経験しているつぶやき主なら勤まるのか?”って聞かれると、勤まるけど、長続きはしないような気がします。

本当にこの仕事は大変です。
「管理組合VSいい加減な売り方をした売主」「管理組合VSバックマージン搾取の管理会社」なんていう構図ならば正義の味方みたいで、カッコいいし、やりがいあるし、スカッとするのですが、多くはいい加減な売り方により住民間でトラブルが生じ、その仲裁役みたいのが多いです。
“売主に○○を苦情として申し入れしよう”となるまではいいのですが、その方針とか落としどころなんていうのになると、委員や理事それぞれが異なった意見を持ち、話し合いがつかず、内部分裂しちゃうケースが多いのです。
管理組合内でそんなになったら、利するのは売主だけなのですが、絡み合った糸はなかなかほぐせません。

今月末にマンション管理士資格試験があります。
マンション管理士の仕事は実務経験を積んだ方ならば、これから益々増えてくると断言できます。しかし当のマンション管理士がこの仕事に長続きしないかも知れません。

11月は、シルバー人材センターさんからのご依頼の「マンション管理員講習」が八幡と久留米で開催されますので、講師を務めなければなりません。
この講師業はいいですよ。
一方的にしゃべって、簡単な質問に答えて、何より合意形成がないのが素敵です。
来年からもっと講師業に専念しようかと考えています。

でもお世話している管理組合さんが離してくれないだろうし、市の住宅計画課や地域振興課との兼ね合いもあるし・・・。

マンション管理士に対するニーズやウォンツは間違いなく今後益々高まります。管理組合さんはじめマンション購入予定者、役所とのかかわりももっと増えてきます。
ですが、長く続けられる仕事なの?精神衛生上よろしくないのでは?反対派組合員から恨まれないの?なんて言われれば、「毎晩の金麦が離せない」ってことです。