マンション管理士の独り言・・・61

今回も「マンション管理の新たな枠組みづくりに関する調査検討報告書」から、実際の相談事例をご紹介します。
マンション管理センターへの相談事例です。
①自主管理の小規模マンション。これまで日常の管理を持ち回りでやってきた。
これまでほとんど修繕工事を実施してないので、築30年近くなり、いろいろ問題が噴出しているが、管理のノウハウがなく役員を引き受けられる人もいない。

管理会社に委託したいが引き受けてくれるとこがない。年金生活者ばかりで、管理費などの大幅な値上げは難しい。どうしたら良いか?
②築25年、管理会社に任せていたら管理会社から契約解除通知がきた。
修繕が必要なところが多々あるが修繕積立金はほとんどない。区分所有者も無関心で何から手をつけてよいかわからない。
③形ばかりの役員は選出しているが理事会はほとんど開かれていない。
管理規約はあっても、これまでだれも違反者に注意もしないので皆が規約を無視して収拾がつかない。
役員にいっても、仕方なしに名前だけで引き受けているのだからと何もしてくれない。
④役員のなり手がない中、引き受けてくれた理事長にこれまですべて任せていたら、修繕積立金を持ち逃げされてしまった。
⑤賃貸化がすすんでおり、管理組合も規約もなく管理者もいない。
事故や不具合が発生の都度、直接関係する居住者が個人的に修復してきた。
屋根や外壁の修理が必要になったが、直接影響がない賃貸住戸では区分所有者も賃借人も全く無関心で誰も費用を負担しようとせず、修繕の目処が立たない。

独り言主も、生涯学習センターなどで市や県の相談員として管理組合からのご相談に応じていますが、上記のような相談にはお手上げです。
このような悲惨な状態になる前に、マンション管理士へご相談を。

できれば、「エースマンションコンサルタントへご相談を」と言いたいのですが、気が弱いもので・・・