マンション管理士の独り言・・・625

「自分でやっちゃう役員さん」

特別な技量もいらず、ただ単に汗をかけば出来る作業なら何でも自分でやってしまう役員さんがいます。
総会の議案書(案)ができ、組合員へ配布となった時に、コンビニへ持っていって人数分コピー~製本~配布してくれます。
エントランス前の花壇が雑草ボウボウとなっていれば、自分で苗を買ってきて植えてくれます。
理事会で簡単な作業が必要と成ったら、「私がやりましょうか?」と気軽に引き受けてくれる方です。
周りからはマンションの事を良く考えた良識ある方という目で見られ、それなりの尊敬も集めています。

しかし、ひねくれ者のつぶやき主は、“あんまりやらなくていいのに、後が大変”なんて思っちゃいます。
その方が役員を退任された後の新役員さんが大変なのです。
「前期役員さんは自分たちで議案書をコピーし、製本~配布までやってくれてたのに、今期役員さんは管理会社へ依頼するばっかりで支出が増えて仕方ない」「花壇も前期役員さんのように手入れをしないから、草ボウボウじゃん」と言う声が聞こえてきます。

“小さなこと、簡単なことは自分や自分たちでやりましょう!”は考えとしては正しいのですが、やる人もいればやらない人もいるのが人間生活ですから、やらない人は“余計なことしてくれて困ってしまう”です。
高じれば“コピーしたり配布したりおまけに花壇の世話もやんなきゃならないから、役員にはならない”って方が現れたりします。

出来るのは知っています、自分たちでやればその分お金がかからないのも知っています、マンションのためにも良いことだってことも知っています、だから“有難うございます”って顔は笑っていますが、腹の中では「やりすぎないでよ。後の人が大変なんだよ」って
思っていたりします。
少々お金はかかっても、管理会社さんへ依頼する方をおススメします。

お世話している管理組合さんで管理員さんが交代します。
前任の管理人さんは評判のいい人だったので新人さんは大変です。
3か月で2~3件、多ければ10件以上の苦情が管理会社へ間違いなく寄せられます。
「前の管理人さんは○○してくれてたのに、今度の人はしてくれない」「前の管理人さんは△△で良かったのに、今度の人は××じゃん」な感じです。
管理会社の支店長さんや教育係も新人さんには、「あまり張り切り過ぎないように、後の人が大変だから」と言います。

第3期ディープ・パープルでギタリスト“リッチーブラックモア”の後を引きついだ“トミーボーリン”事件が思い出されます。BURN!

2月14日の不動産フェア―で11時から講師を務めます。それ以降は17時まで相談員やっています。素っぴんを晒しています。トンと疎遠なバレンタインデーです。