マンション管理士の独り言・・・635

「直結増圧給水」

お世話している若松のマンションで今週末臨時総会が開催されます。主な議案は2つ。
1つは大規模修繕工事の設計監理をつぶやき主が代表を務める北九州マンション管理支援機構へ発注する件です。
もう一つは給水方式を直結増圧方式へ変更し、その工事を○○工務店へ発注することについて、です。
このマンションの現在の給水方式は受水槽増圧方式で1階の受水槽に貯めたものをポンプで各戸へ給水するというものです。
この方式を前面道路から直接各戸へ給水する方式に変えようって議案です。

直結増圧給水方式は優れものです。
受水槽方式と比べると一目瞭然です。
受水槽方式の場合、年に1度の清掃と調査報告が義務付けられていて、当然ながらその費用が発生します。受水槽維持管理費だって必要です。
また受水槽があることで場所を取り、これがなけりゃもう1~2区画駐車場が増やせます。
そして何より清潔です。
前面道路水道管から受水槽などを経ずに直接各戸の蛇口から水がでるので清潔です。
更に、給水する責任の分担が異なってきます。
前面道路から最初の蛇口までが北九州市水道局の責任となりますから、受水槽方式の場合、受水槽についている蛇口までは市水道局、そこから各戸の蛇口までは管理組合の責任となりますが、直結増圧方式の場合は、各戸の蛇口までが市水道局の責任となります。

しかし、良い事ばかりでもありません。直結増圧方式に変えるのにもお金がかかります。工事費は当然ながら、今までは受水槽への蛇口までの口径別納付金で済んでいたものが戸数分だけの口径別納付金が必要になってきます。
例えば50戸のマンションで、直結増圧方式に切り替えると各戸へ13mmで給水して口径別納付金が77,760円×50戸=3,888,000円。
受水槽までの50mmの管で引いていたとしてその口径別納付金が返金されますが、これが1,380,000円。
差引2,508,000円が必要になってきます。
工事費用はざっと見積もって5,000,000円くらいです。
合計7,500,000円くらいのお金が必要になってきます。

しかし、毎年の清掃費、検査報告費用、更には受水槽維持費なんていうのもいらなくなってきます。
また、受水槽を取っ払ったところに駐車区画が1~2台分増設できて、水は清潔だし・・・。
あなたな~らど~する?あなたな~らど~する?(by いしだあゆみ)

直結増圧方式へ変更するためには、現在使用している給水管がポンプアップの水圧に耐えられるかどうかの事前調査が必要なのも忘れずに・・・。

福岡市では受水槽方式➔直結増圧方式の場合、補助金が出ます。“北九州市でも補助金制度作ってよ”って毎月開かれている北九州市住宅計画課との情報交換会でお願いしています。

エースマンションコンサルタントのアドレス送受信がまだまだ不調です。
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