マンション管理士の独り言・・・641

「大規模修繕工事での代金支払い方法」

大規模修繕工事に要する費用は消費税の値上がりもあり、この北九州でも平均1住戸あたり100万円くらいかかるようになりました。
マンションの規模や設備、修繕箇所によっても異なりますが、大体100万円を目安にすることが出来ます。
100万円というのは第1回目の大規模修繕に要する費用で、2回目になるとエレベーターリニューアル、給水管更生工事、インタホン設備取り換え工事、さらには玄関ドア取り替え工事も必要になりますので、もっともっと必要になっちゃいます。
また、敵は東京オリンピックとも言って、建築資材の高騰や職人さん不足となるのが、目に見えていて、これは数年のうちに現実となるでしょう。

これら修繕に要する費用は組合員がせっせと毎月積み立てた修繕積立金でまかなわれます。ですから大切に、大切に、使用しなければなりません。

ここで修繕工事時に施工した業者さんへの支払いについてちょっとした工夫をつぶやいちゃいます。

請負代金については契約時○○○万円、着工時○○○万円、竣工引き渡し時○○○万円と言うように3回くらいに分けて支払うのが一般的です。
それぞれの時期に支払う金額は、契約時500万円だったり1000万円、2000万円だったりしますが、契約時、着工時、竣工時で支払います。
つぶやき主はこれを竣工後1カ月点検検収時一括支払いとしています。
契約時や着工時には全然支払わなくて、竣工して1か月後の検査が終わって全額を一括して支払います。
契約締結後にこのような支払方法を施工業者さんへ言うのはあんまりですから、見積もりに際しての現地説明時にお話します。
“竣工後1カ月検査後に一括して支払うけど、それでもいい?”“それでもいいですよ”という業者さんしか見積もりに参加できないってしています。
大切な、大切な、積立金ですから、契約金を支払って工事に着工したけど竣工する前に施工業者さんが倒産しちゃった、では管理組合に多大な損害を蒙らせることになりますので、施工業者さんにはちょっとしんどい支払方法ですが、竣工後1カ月検査後の全額支払いを条件としています。

“もっと早く支払ってよ”という業者さんへは、その業者さんと同等以上の売り上げや施工実績のある第3者の業者さんを完成保証人として連れてきてもらいます。その場合でも竣工時一括の支払いです。

この支払方法は、管理組合の財産を保全するという観点に加えてもう一つ、理事会や修繕委員会を守ってあげるという事にもつながります。
「理事会は工事途中でつぶれるような業者を何で選んだんだ!」ってならないような配慮です。
マンションのためにと思って、ひと肌脱いで、ボランティア精神発揮して、無償で、自分の時間を減らして、頑張っている理事会さんや修繕委員会さんを守ってあげるのもつぶやき主の仕事です。

カッコイイ!ヒューヒュー(口笛の音)

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