マンション管理士の独り言・・・650

「議事進行役」

4月~5月にかけて通常総会の季節です。
多くのマンションで4月1日から3月31日までが単位年度で、その年度終了後1~2か月後に総会開催ってなっていますので、4月末から5月にかけてがマンション管理士や管理会社さんにとって大忙しの日が続きます。
決算理事会や総会議案最終確認理事会などを経ての総会となりますので、この時期土日は全部ふさがっちゃいます。

多くの管理組合さんでは総会の議長は理事長さんが勤めます。
「総会の議長は理事長が勤める」って管理規約に書いています。
でも順番で役員が回って来て、役員間のあみだクジで理事長さんになった方がほとんどですし、最近は女性の理事長さんも増えてきています。
“皆の前で話すのは苦手!司会(=議長)なんてできない。”って方も沢山います。

そんな管理組合さんではつぶやき主が議事進行役を勤めます。
1度やったが最後、そのマンションではどなたが理事長になろうがつぶやき主が議事進行を勤めるのが定例化しています。
“去年も議事進行役をやってくれたじゃん。今年もお願いよ“って頼まれちゃいます。

理事長さんは、冒頭「本日はお忙しい中、通常総会へお集まりいただきまして有難うございます。只今より、○○マンション管理組合第○期通常総会を開催します。私議長を勤めます、理事長の○○です。よろしくお願いします。では司会進行をつぶやき主さんお願いします。」と最後に「これで全ての議案の審議は終わりましたので、閉会とします。本日は有難うございました。」だけです。
それ以外は全てつぶやき主が執り行います。

4月に3回、5月には4回の総会があり、そのうち5回は議事進行役を勤めなきゃ、です。
結婚式なんかでは、プロの司会者がいて、そこそこのフィーをもらうのでしょうが、管理組合の総会でもお金をはらってでもプロの議事進行役に頼む、なんていうのが一般的になれば、つぶやき主はすぐにでも高額なフィーをとれる売れっ子の議事進行役になれそうです。

でも間違いなく要領よく、中身の詰まった総会になります。管理会社さんからの各議案の説明があった後、補足説明を加えたり、もっと解りやすく説明したり、他の管理組合さんではどうなのかなどを説明することもあります。
つぶやき主が議事進行役を勤める総会に参加するだけで、“マンションとは何か?管理組合の適正な運営ってどうよ?”についての知識が増えそうです。

福岡県内ではまず間違いなく、ひょっとしたら日本国内でも分譲マンションの総会の議事進行役を一番多く勤めてる変わった特技をもったオタクかもしれません。

福岡県中高年就職支援センターやシルバー人材センターさんの「マンション管理員講習」や「ビルメンテナンス講習」で講師を勤めたり、日本ハウズイングさんや合人社さんの「マンションセミナー」などでお話しする機会が増えたので、マンションについての説明能力はソートー高くなっているようです。