マンション管理士の独り言・・・675

「着々と進む“マンション管理士の本音”」

一昔前に、「こんなもの買っちゃいけない」って本がありました。
つぶやき主も購入して読みました。
何といっても驚いたのが、「買ってはいけない」商品名がズバリそのまま書かれていたことです。
“具体的に商品名まで書いていいの?トラブルになんないの?”って思っていましたが案の定、「買ってはいけない」と名指しされた商品のメーカー数社から訴訟を起こされていました。もっとも著者は、提訴されるのは織り込み済みだったようです。

何故「買ってはいけない」と名指しできるのかというと、理由の一つがその商品の購入者が不特定多数だからです。
それに「買ってはいけないもの」は財産ではなく、お菓子のように多くは購入後すぐに消費されてしまうもので決して財産といえるものではではありません。
「買ってはいけない」と名指しされた商品メーカーには売上減となるのでしょうが購入者に損害を与えるわけではありません。

何で長々とこんなに前置きするのかというと、「買ってはいけないマンション」のことをつぶやきたい、本音を話したい、という欲求が止められないからです。
でもマンション管理士としての守秘義務があります。
そして何より商品名=マンション名を出してしまうと、そのマンションの財産的価値が下がってしまう恐れがあるからです。
多くの場合「買ってはいけないマンション」は売主のモラルのない売り方、開発、工事の不具合に基づくものです。
しかし、「買ってはいけないマンション」というレッテルを貼られると、そのマンションの財産的価値が下がり、そのマンションを買った購入者やすでに住んでいる区分所有者に損害を与えることになるからです。
モラルのない売り方をした売主には全く遠慮しませんが、そのマンションを買ったり住んでいたりする方へご迷惑をお掛けするわけにはいきません。

一方でこんなひどいことする売主を白日の下にさらし、糾弾したいという気持ちもありますが、それは胸の奥にしまいこまなきゃ、と努力しますが、我慢できません。
穴に向かって“王様の耳はロバの耳”と大声で叫びたい状態です。

そこで「マンション管理士の独り言」の本音バージョン「マンション管理士の本音」の枚数が増えていきます。

8月1日より開始された北九州市のマンション管理士派遣制度に多くの問い合わせが寄せられているようです。
いい傾向です。この制度をドシドシ利用してください。
相談を受けるマンション管理士は暴力団関係者じゃないのか?など身上調査されました。
資さんの天かすにエビの尻尾が入っているだけで幸せを感じる小市民のつぶやき主です。
何とかこの身上調査をクリアし相談員として派遣されちゃいます。

市からの報酬は安いものですが、皆様方のお役にたてれば、と健気な気持ちで一杯です。