マンション管理士の独り言・・・685

「横浜傾きマンションの裏側にあるもの①」

連日ワイドショーをにぎあわせている横浜傾斜マンションについてマンションの専門家として、このような状況になったことの解説と今からの課題について数回に分けてつぶやいちゃいます。全てつぶやき主が経験したことばかりです。

まずは、建設業界のしくみです。
つぶやき主が新日鉄都市開発(新社名:新日鉄講和不動産)時代のことです。
八幡西区でKマンションの販売センター長としてバリバリ売っていました。
その時の建設会社(ゼネコンさん)は戸田建設でした。
現場のナンバー2監督さんと懇意になり、たまにビールなんかもやってました。
無事竣工しナンバー2さんは別の現場へと行きました。
販売の方はそれから半年くらいで完売にこぎつけ、つぶやき主は小倉北区Oマンションを販売することとなりました。
そこのゼネコンさんは、奥村組です。

そこで何と、くだんのナンバー2さんに出くわしました。
しかもその現場で奥村組さんのナンバー2として勤務しているのです。
要するに現場を渡り歩く、能力があり、腕のいい職人さんを抱えた契約社員なのです。
横浜傾きマンションも元請けゼネコンは大手の三井住友建設なんて言っていますが、正社員はせいぜい2~3名しかおらず、ほとんどは契約社員の監督さんっていうのが真実です。大手だからっていっても実態は契約社員の集合体が現場を監理しています。

実際に杭打ちに携わった旭化成建材の担当者も契約社員だったようです。おそらく優秀でキャリアもあり、この人に任せておけば大丈夫って方だったろうと想像します。

衣食住のうちの住に関することなので、大きな問題だとは思いますが、あまり大げさに騒ぎ過ぎではというのが正直な感想です。というか、何を今更?って感じです。
これほどではないにしてもつぶやき主はいくつも体験しています。
現在も明らかな瑕疵と思える工事について売主さんとゼネコンさんとやりあっています。

今回は悪意はなく、それほど重大な事になるとは思わずに行ってしまったことと信じたいのですが、悪意の場合にもたくさん遭遇しています。
悪意って何?と思われる方へ解説すると、わざとそのような瑕疵ある施工をすることです。
監督さんがあまりに威張り散らし、怒り散らかすので、わざと手抜きしたり嫌がらせとしか思えない工事を行ったりします。
つぶやき主が販売センター長だったころ、現場事務所でボヤ騒ぎが1回、盗難にあったことが2回あります。

次回は工期についてつぶやきます。強烈ですよ。