マンション管理士の独り言・・・733

「議事進行役」

16、17の土日。23、24日の土日で4つの理事会、3つの総会、1つの説明会とありました。
特に24日は総会が2つでしたので疲れ果ててしまいました。
“何故マンション管理士が総会で疲れるの?オブザーバーみたいに座ってるだけじゃん”という声が聞こえてきそうですが、全ての総会で議事進行役を務めます。

総会が開催されると、理事長が開会の挨拶を行い、そして「では議事進行役は井上マンション管理士にお願いします」と振ってきます。
そこから最後の閉会の挨拶までつぶやき主が議事進行役を務めます。

委託管理ならば管理会社のフロントマンが今年度決算や事業報告、次年度の予算案、事業計画案などの説明を行ってくれますが、自主管理の管理組合さんの場合、決算や予算案などすべてをつぶやき主が説明することになります。
つぶやき主が作成した決算や予算案ですから十分頭に入っていますが、これを一般の組合員へ分かりやすく噛み砕いて説明するのは骨が折れます。
また、組合員からの意見や質問に対してもつぶやき主が回答することになります。
組合員や管理会社担当者含めそこにいる全ての人の中でマンションについてはつぶやき主が一番詳しいのですから、厳しいご指摘に対しても当然のようにつぶやき主が矢面に立って説明を行います。

24日夜の総会では、予定より多くの組合員が参加されたので椅子が足らなくなり2時間半もの間、立ちっぱなしで議事進行役を務めました。

黒崎のマンションでは、議案の説明後間髪を入れず、「異議なし!!」「異議なし!!」と大声で叫ぶ役割の組合員がいて、他の参加者はその迫力に圧倒されちゃって、全く意見も質問も出ないまま、全ての議案が承認ってこともありました。
流石に最近ではこんな一昔前のシャンシャン株主総会は見かけられなくなりましたが、そのかわり遠慮呵責ない辛辣なご意見も飛び出します。
つぶやき主が返答しようとすると、“あんたじゃない、理事長に答えさせろ”なんて言ったりしますが、理事長はじめ役員さんを守ってあげるのもつぶやき主の仕事です。
“回答者は議事進行役である私が指名します。”として質問者による回答者の指名を禁止します。
“同じマンションに住む者同士なのに。後日エレベーターで鉢合わせになったらバツが悪いだろう”っていう事は最近はあまり通用しないようです。

お陰で議事進行役は慣れたものになりました。我ながらとても上手です。
管理規約改正や劣化診断のようにスポット的なメニューもありますが、最近はそこに議事進行役務めますってのも加えようかと思います。
正確に言えば、議事進行役兼議案説明者兼質問に対する回答者です。
総会の全てを取り仕切っています。疲れるはずです。

5月にかけて総会がピークを迎えます。議長を務めなければならず、どうやって総会を乗り切ろうって思っている理事長さんは、1度☎もらえれば目から鱗のアドバイスしちゃいますよ。