マンション管理士の独り言・・・734

「意趣返し」

北区のマンションです。バルコニーに設置している雨水排水管がよく詰まって雨水が処理できず、バルコニーが水浸しになるっていう苦情です。
ドレン周りを何度も掃除するけど一向に良くならないとのことです。
では、排水管を切り開けてみましょう、となりました。
切り開けると中から出てきたのは、・・・ナント空き缶です。
空き缶が排水管にスッポリ収まっていました。
ご入居者は、「こんなもの忘れちゃ困るわ」って半ば笑いながら呆れ顔でおっしゃっていました。
「そーですね。こんなの忘れちゃダメですね」って管理会社さんはその場を取り繕っていましたが、つぶやき主にはわかっています。
これはついうっかり忘れたんじゃありません。わざと空き缶を詰まらせたのです。
こんなの忘れるわけがありません。

おそらく、工期が十分でなく、工事単価も安い、そんな現場で、そのくせ偉そうにガミガミ文句ばっかり言って怒鳴り散らかす監督さんだったのでしょう。
その場では“ハイ。ハイ。”と愛想よく答えてる職人さんですが、心の中では「今に見てろ」って思っています。

こんな風に“ワザとやってる”って思うことにはちょくちょく出くわします。
お風呂の排水をワザとつなぎ込んでおらず、その住戸は1階でしたのでキッチンの床下収納がプカリプカリと浮かんで来た。
トイレ排水がスムーズに流れたり流れなかったりで、どうもおかしい。
排水管を切り開けてみると縦横3cm長さ1mくらいの棒状の発泡スチロールが入っていたりです。
こんなの忘れるわけがありません。ワザとです。

流石に横浜傾斜マンションみたいな犯罪になるような悪さはしませんがちょこちょこと悪さをされている現場があります。
職人さんにそんな悪さをされる建物は良いはずがありません。
また、現場事務所が荒らされるってことにも何度か出くわしました。

4月に2つの総会を終え、5月は4つの総会があります。そのうち2つは決算案や予算案を含め議案書は全て作成しなくちゃなりません。
また、規約改正も2つの管理組合で議案上程します。新旧対照表も作らなきゃ、です。
もうすでに、規約改正の説明会も実施していますので、今度の総会が最終仕上げです。

世間ではゴールデンウィークなんでしょうが、事務所でセッセと総会の議案つくりです。

総会では予め配布された議案書に書いていない事を決議しちゃダメってことは知ってますよね?
だからしっかりした議案書を作成しなきゃなんないのに、わかってんの?って議案書を今でもたびたび見かけます。