マンション管理士の独り言・・・73

引き続き公正取引委員会事務総局編「マンション管理選択の時代」からご紹介します。

設備保守契約について
エレベーター・自動ドア・機械式駐車場・宅配ボックス・給水ポンプの5種については、特に主要メーカー系保守業者と独立系保守業者との間で、シェアと価格に大きな開きがあるとしています。
主要メーカー系保守業者に委託している管理組合の割合は、エレベーターで83.4%、自動ドア75%、機械式駐車場72.7%、宅配ボックス88.2%、給水ポンプのみ22.6%となっています。

価格については、エレベーターと機械式駐車場で大きな差となっています。
主要メーカー系保守業者への委託料を100とした場合、エレベーターでは74、機械式駐車場では85となっています。

半数以上の管理組合が設備保守業者の変更を検討しており、実際に3分の1強の管理組合が設備保守業者の変更を行っています。
業者変更を行おうとしたところ、「メーカー系でない業者に変更すると部品調達など維持メンテナンスに支障が生じる」「独立系だと部品交換費用が高くなる」「料金の安い業者に変更するとメンテナンスの質が低下する」などと管理業者から聞かされたとしています。
が、エレベーター・機械式駐車装置の設備保守業者を主要メーカー系業者から独立系業者に変更しようとした際、管理業者からアフターサービスが悪くなるなど散々言われた。
しかし、独立系業者に変更した結果、費用も安くなり、サービスも良くなったという声が多いようです。