マンション管理士の独り言・・・743

「戦争の傷跡」

28日の土曜日朝10時から何て番組かは知らないけど、KBCで「小倉の軍事基地、風船爆弾」というのがあってました。
今の小倉北区大手町付近にあった軍需工場についての報道でした。
KBCの記者が地下壕へ入っていました。つぶやき主も何度も入ることをいろんな各所に相談したけど、全く相手にしてもらえなかったのに、悔しい・・・。ウラヤマシイ・・・。
また、原爆が投下されるのを恐れて、八幡製鉄が工場から煙を出して煙幕を張り、小倉への投下を断念させたって証言もあっていました。
これも以前地元のお年寄りから聞いていたことでしたが、改めて「やはりそうなのか」でした。

地下壕についてはあまり触れられていませんでしたが、今の道路から2mも掘り下げればトンネルの天井に突き当たります。
それが縦横無尽に横断していて、一説では安川電機の工場にも出入り口がありそこからトンネルへ行くことが出来るそうです。
また、現在では原町緑道になっていますが、当時は鉄道レールが敷かれ、工場で生産された武器などを西小倉駅で積み替えるための引き込みレールだったようです。
山田弾薬庫まで続いていたって方もいますが、何せ武器製造工場っていう国のトップシークレットですから、どこに聞いても誰に聞いても、何を調べても突き止めることは出来ませんでした。

何故大手町という地域が軍需工場に選ばれたかって云うと炭鉱に近い、交通アクセスの良さに加え、紫側と板櫃川に挟まれて水が豊富、更には地盤が堅固だかではないかと思っています。
現に大手町ではマンションなどを建てるときは杭を打つことがありません。多くはラップル基礎です。
支持地盤(固い地盤の層)が地表からすぐの場所にあるので、そこまでコンクリートを流し込むって基礎が主流です。
ただし、土を掘削すると排油(?)のような液体が出ることがあります。
その排油の処理でサンカルナさんは浄化槽を設置しなくてはならなくなり、工期が大幅に遅れちゃってます。

また、地下水が豊富です。1分間に30L近く湧出している建物もあります。ポンプでセッセと排水しています。
こんなに地下水が出るわけないと考え、水道局に成分検査してもらいましたが、残留塩素が確認できず、水道水でないことは間違いありません。
水道水じゃなきゃ、地下水だろうと思うのですが、炭鉱の坑道処理の時には、中を空洞のままってわけにもいかず、水を満々に張るのだそうです。
大手町の地下トンネルもそうなのかなって考えちゃいます。

地下水をポンプでセッセと排水して対応できている建物はいいのですが、湧出水がどのように処理されているのか分かんない建物もあります。
こんなのはとても不安です。

大手町には分譲マンションが沢山あり、現在も沢山建築中です。
これから購入しようとする人は、地下水が出ているのか?出ていればそれをどのように処理しているのかを確認することが大事です。

どなたか、地下トンネルに入る方、入ることが認められた方は、その時はつぶやき主も誘って!