マンション管理士の独り言・・・779

「情報公開」

小池さんが目指しているような大そうなことではありませんが、以前の様にやってもらいたい、って言うのをつぶやきます。
何時頃からなのか、マンションパンフレットの価格から消費税額が消えました。
総額記載で税込とあるだけです。
以前、と言っても5~6年前までは消費税額が記載されていました。
今でも契約書にはキチンと消費税額が記載されていますが、パンフレットからは消えてしまいました。

マンションの価格は、建物価格+土地価格+消費税からなっていますが、消費税は土地には賦課されません。
建物価格にしか賦課されないので、消費税額は分かればそれを8%で割り戻せば建物価格が算出できます。
例えば消費税額1,500,000円ならば150万円÷0.08=18,750,000円となります。

土地価格は場所や持ち分に応じて物件ごとに異なってきますが、建物価格の場合、北九州市内であれば人件費や材料費にそれほど差はありませんので、建物の㎡単価が高ければそれだけ設備・仕様などのいい建物とみなすことが出来ます。
「お宅のマンションは㎡単価が○○マンションより随分高いけどどこが違うの?」って質問することが出来ることとなります。
以前の様に戻してよ!

もう一つは、パンフレットから「販売戸数」が消えたことです。

パンフレットには総戸数と販売戸数という2つの戸数が記載されています。
総戸数は文字通り売られるマンション住戸の総数です。
「販売戸数」というのは本来、総戸数から売れてしまった戸数を引いて実際に売られている戸数のことを指します。
100住戸のあるマンションで50戸売れていれば販売戸数は50戸という記載としなければいけません。

ところが多くの売主さんは総戸数=販売戸数と記載しています。
これじゃいくら売れているのか?いくつ検討できる住戸があるのか?が全くわかりません。敢えて総戸数と販売戸数とを分けている意味がありません。
売主さんからすると、販売戸数に正確な数字を載せると、「このマンションは先月から1戸しか売れていない、あまり人気のあるマンションではないな」なんて推測されることを嫌っているからです。
しかし消費者からすると、「人気のある物件」「販売開始から○か月で○○戸売れている」っていうのは、知りたい情報です。
小池さんなら、「都民ファースト」っていうのでしょうが、「消費者目線」「お客様第一主義」なんて“いい言葉”がすでに使われています。
これも以前のように戻してよ!です。

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