マンション管理士の独り言・・・780

「マンション寺子屋 購入編」

10月1日にリビング北九州誌のセミナーで「マンション寺子屋」を実施します。
今回は購入編ということでマンションを購入しようと考えている方に是非知っていてもらいたい「マンションについて」のことを1時間30分くらいお話しします。
その後は個別相談会も実施します。

北九州市のスポーツ文化局や各区のコミュニティ支援課からの要請で月に数回町内会長さんや自治連合会長さんを対象に分譲マンションについてお話していますが、やはり多くの方は、分譲マンションっていうのがどうゆうものなのか?どんな居住形態なのか?皆で共有するっていうのはどういう事なのか?ってことがよく理解されていないって印象を持っています。

2人以上の多人数で目的物を共有するわけですから、その使い方とか、使用頻度、維持保全の仕方やメンテナンス、更には補修する際の費用の負担割合などを予め決めておかなきゃなりません。
それらの決め事を十分理解して、「その決め事でいいよ、私は守ります」って人だけがそれを購入する=共有者になるって事です。
共有者になった後で使用頻度や費用の負担割合などを決める事も出来ないわけではありませんが、実際にはなかなか上手く行かず、「そんななら購入しなかった」となり兼ねません。そうならないように予め「この目的物の共有者になったら使い方とか費用の負担割合はこのようになっていますよ、これでいいなら購入してください」ってなっています。
マンションの場合は、それが管理規約です。

綺麗なパンフレットを見てボーッとなって、間取り図を見て「この壁に何を置こうか」「ソファーはどんなのがいいかな」って思うのは夢があって良いことですが、それよりも住んでから以降のマンションライフのバイブルとなる管理規約にもっと興味を持たなきゃなりません。

管理規約以外にも、使用細則や長期修繕計画についてもある程度は理解しなくてはなりません。たとえ自分の部屋であっても石油ストーブ禁止!ってなっているものや、ピアノ等楽器の演奏は夜8時まで、しかも連続2時間以上は演奏禁止!となっている使用細則もあります。
更に長期修繕計画の精度はとても大事です。数量や施工方法などが記されていて初めて長期修繕計画と言えます。数量や施工方法が記載されていない長期修繕計画の何と多いことか。
また、修繕積立金の値上げについてもキチンと記載されているのかどうかも確認しなきゃ、です。販売時に3~4,000円程度の修繕積立金ならば5年で2倍、10年で3倍くらいになります。

10月1日の『マンション寺子屋 購入編』ではこれらに加えて適正な工期なのか?階下への遮音性能は?引き渡しを急いでいる物件ではないか?内覧会での注意事項は?などについてお話しします。
多くの方のご参加をお待ちします。

スーツ新調しました。  嗚呼、小市民・・・。