マンション管理士の独り言・・・79

9月10日付け朝日新聞朝刊の生活欄に「中古住宅 安心取引へ一歩」という記事が掲載されています。
内容をかいつまんでお話すると、中古住宅を購入しようと思っている消費者のために、その中古住宅の痛み具合や、補修が必要な個所を第3者の目から診断しようとするホームインスペクター(住宅診断士)を公認したり、品質を保証したりする取組が動き始めました。
中古マンションにおいても、住戸内の配管や電気設備、床や天井下地の不具合を検査していこうとするものです。

依頼主としては、主に中古住宅の購入や売却を考えている人を想定しているそうです。
非常に良い取り組みだと思いますが、診断する内容はどれも住宅本体、つまりハードに関してのものばかりです。
一戸建てならそれで十分ですが、マンションの場合には、これら建物本体や専有部分などのハードに関する事よりもむしろ、管理の内容がどうであるかというソフトの面の方がより重要だと考えます。
中古マンション購入を検討する際に、管理に関し必ず押さえておきたい事があります。
① 購入しようとする住戸に管理費・修繕積立金・駐車料などの滞納はないか?
② マンション全体で、上記の滞納はないか?
③ 長期修繕計画はあるか?
④ 修繕積立金の額は、いちじるしく低額でなく適正な金額か?
⑤ 修繕履歴は、どうか?
⑥ 管理規約や使用細則の内容は自分のライフスタイルにあっているか?
⑦ その他
どの項目にもなるほど、と思える合理的な理由があります。
さらに⑦その他が重要なのですが、それはまた次の機会に。
「マンションは管理を買え」をお勧めしているつぶやき主でした。