マンション管理士の独り言・・・809

「廃業」

「廃業」というか、流行りの言葉で言うと、「選択と集中」です。昨年末に不動産業を廃業しました。
土木事務所に廃業届を持って行って、ものの5分で受付され、廃業となりました。
「廃業」といっても、ここ3年くらい売買何てやっていませんでしたから、何かが変わるわけではありません。
「つぶやき主さんとこは、本業は不動産業でしょう。マンション管理士業は片手間でやっているんでしょう」なんて悪意のある組合員さんから、口撃されたこともありましたから、サッパリしています。
これからは、マンション管理士業一筋です。

「廃業」した理由はいくつかあります。大きくは不動産業の看板は掲げていても全く売買などの仲介をやっていなかったし、また営業活動も行っていなかったことです。
実際、不動産業は片手間で出来る仕事ではありません。
法規制が厳しくまた、売主買主ともに不動産仲介業者へ求める法令順守要求が年々高まっているという状況があります。

一方でマンション管理士に対する需要の高まりもあります。顧問としてお世話してほしい、雇われ理事長として迎えたい、というお声がアチコチからかかるようになりました。
管理規約改正や大規模修繕工事コーディネートなどのスポット的なコンサルタントのお声もかかります。
北九州市からは、分譲マンションでの町内会設立の専門家派遣依頼や各種セミナー講師としてのお声がかかります。
失業対策として、ハローワーク関連事業「マンション管理員講習」「清掃員講習」での講義依頼もあります。
その他、リビング北九州誌「専門家といくマンションモデルルームツアー」「マンショントラブル相談室」の回答者もやっています。
管理会社さんが理事長さんを対象にしたセミナーでの講師依頼・・・・。

最近では近隣に中高層マンションが建つので、迷惑する。
地元住民への影響を少しでも減らせるように、建築主や施工会社へ交渉してほしい、なんていうお声もかかるようになりました。
このご依頼に対しては、マンション管理士だけではこなせる業務ではないので、1級建築士や弁護士などと連携しチームつぶやき主として対応しています。

マンション管理士業を始めた頃は、マンション管理士って何?っていうご質問にお答えするところから始まっていましたが、マンション管理士という資格や存在もだんだん浸透してきているっていうのが感じられます。

見たこともない、聞いたこともない、性別も違えば学歴、年齢、育ってきた環境や考え方も違う人が共有関係になり、建物躯体や設備などの維持管理を行い、生活上のルールを皆で話し合って決めていくのがマンションです。
知識、経験のある専門家が必要ですよね。

知識、経験と来れば、次に収入とならなきゃいけないのに、そこはそうならないのが不思議。