マンション管理士の独り言・・・830

「弟子がいない」

平成19年に八幡東区にマンション管理士事務所としてオープンしてからはや10年が経とうとしています。
本年からは不動産業も廃業し、マンション管理士を専業としています。
設立当初に比べていくらかはマンション管理士のネームバリューも上がったように感じますが、商売としては相変わらず低空飛行です。
それでも、最近では沢山の管理組合さんからお声をお掛けいただき、顧問数も二桁に届きそうです。スポット的にお世話している管理組合さんを含めるとかなりの数になります。

以前より、つぶやき主の後を引き継ぐ管理士を探していましたが、なかなか見つかりません。
その理由としては、あまり美味しくない商売というのが第一ですが、経験が必要というのも躊躇する原因のようです。
友人でマンション管理士を目指している人がいましたが、最近になって諦めてしまいました。つぶやき主なんかよりずっと優秀な人なので、真剣に取り組めばマンション管理士試験にも合格するのは間違いありません。それでも諦めちゃいました。
理由は、つぶやき主の仕事を間近で見ているが故のものでした。

マンション管理士の業務というのは、つぶやき主の様にマンション販売センター長時代を含め30年近くマンションのことばかりやっていて始めて出来る仕事であって、試験に合格しただけでは使い物にならない。少なくとも10年くらいの経験が必要とされ、それじゃ稼げるまでに時間がかかり過ぎてお爺ちゃんになってしまう、というものです。

経験が必要とされる業務でありながら、試験合格者であってもなかなか経験を積む機会がないというのも事実です。
マンション管理組合の理事会や総会に参加する機会なんてなかなか得られるものではありません。ましてや大規模修繕工事に関与するなんてことは、更にずっと難しいことです。
折角試験に合格したのに、全く役に立っていない、宝の持ち腐れ状態の管理士は沢山いると思われます。
経験を積みたいマンション管理士さんがいれば、相談に乗りますよ。

手前味噌ながら北九州市のマンション業界には、つぶやき主が必要です。
つぶやき主が引退したり、エースマンションコンサルタントが無くなれば、大喜びの売主さん管理会社さん、更には施工会社さんは沢山あるでしょうが、マンション購入者や管理組合にとってはなくてはならない存在だと自負しています。
弟子が必要です。

同じくマンション管理に携わる管理会社で経験を積むのとマンション管理士事務所で経験を積むのとでは大きく異なります。管理会社さんに勤める場合は、その会社1社の手法しか学べない事になります。

つぶやき主の強みは、多くの管理会社さんや管理組合さんのやり方やそれぞれの手法を知ることが出来ることです。
沢山の引き出しを持っています。