マンション管理士の独り言・・・834

「小倉駅前再開発・・・積水ハウスタワーマンション」

随分長いこと呟いていませんでした。芸術家がいうところの作品製作意欲が湧かない、歌を忘れたカナリヤってとこでしょうか。
芸術家やカナリヤと同一視するなんて身の程知らずの言動です・・・よね。
題材は有り余るほどあるのですが、そのマンションに資産価値を落としてもいけないし・・・。

先週、小倉駅前再開発の中心に位置する積水ハウスのタワーマンション、そこの販売センター長と飲んできました。
つぶやき主がかつて販売センター長だった時にジョイントベンチャーの相手方だった積水ハウスから派遣された営業マンが、今ではこのタワーマンションの販売センター長に収まっています。T氏です。

販売センターを少しの時間見学させてもらいました。
外壁の厚みもあるし、コンクリートの水:セメント比も市内マンションよりワンランク上です。床スラブはボイドスラブを採用しており、スラブ厚も十分です。そして地震に対しては、免震工法と精神工法をダブルで採用しています。ハイブリッドというのだそうです。
また、特筆すべきはホテルの様に中廊下式です。市内では大和DCタワーとリーモくらいではないでしょうか?
出来上がった時の高級感が違います。
積水ハウスでは、中廊下式が主流の様です。

小倉駅前という北九州では最高の立地に加えて、積水ハウス+竹中工務店と超1流ブランドのマンションです。
福岡では、積水ハウスの「グランドメゾン」シリーズは三菱地所の「パークハウス」や三井不動産の「パークホームズ」よりステータスが上です。
売れているだろうなと思っていましたが、販売開始即完売の勢いだそうです。
チラシや広告何て全くしていないのに、即完だそうです。
即完となれば、周りは羨ましがるのですが、販売センター長はそうでもありません。
「値付けが甘かった。もう少し高い価格でも売れたんじゃないのか?」なんて上司に怒られちゃいます。

市内マンションでは主流の、“間取りが変更できる”“クロスや床材も数パターンあり、いろんな組み合わせが出来る”ってことはやっていませんでした。
王道です。マンションはそれでいいのです。
出来もしないのに、そんな顧客の要望に応じるから、引き渡し時に「注文したようになっていない」ってクレームが沢山発生するのです。

何より会話の中で感心したのは、自社ブランドに対する思い入れでした。
“市内デベにはアフターサービスが良くないところがある”“なかなか瑕疵と認めない”“補修工事をスムーズに行ってくれない”なんてつぶやき主が泣き言をいうと、積水ハウスでは「そんな事は全くあり得ません」と言下に断言します。
いい加減なアフター対応をしていると上司から、「お前はブランドを何と考えているんだ!」と大目玉を喰らうとのことです。

市内デベさんやゼネコンさんも見習うべきところがあれば見習ってほしいものです。
積水ハウスさんの進出が、市内マンション業界の起爆剤になればいいなと思っています。