マンション管理士の独り言・・・848

「マンション管理士じゃ成り立たないっしょ」

先日、ビルの補修工事をやっている業者さんと飲む機会がありました。
その業者さんは賃貸マンションのほか、分譲マンションの大規模修繕工事も手掛けているとのことでした。
つぶやき主がマンション管理士業専業でやっているという事を聞いて、開口一番「マンション管理士じゃ成り立たないっしょ」です。
「不動産業がメインで、マンション管理士業はサブなんでしょう?」「いいえ、不動産業は今年になって廃業しました。今はマンション管理士業1本でやっています」
その回答を聞いての発言がダメ押しの「マンション管理士じゃ成り立たないっしょ」です。

その業者さん曰く、「分譲マンションの理事長さんは、1年交代で、それゆえに当事者意識が希薄で、できるだけお金は使わずに、次の理事長へ引き継ぐことに重きを置いている方が多いような気がしますよ」「自分のお金だったら使うのに、皆で積み立てたお金を使う事には躊躇する人が多い気がしますよ」
更に追い打ちをかけて、「お金を出してまでマンション管理士さんを雇わないっしょ。管理会社に聞けばいいし、公的な相談場所もあるっしょ」です。

マンションの事をよく知っている人の言葉だけに、また当たっているだけに辛い。

しかしその後、言葉を継いで、「でもマンション管理士さんは必要な存在ですよ。いろんな方が住んでいる分譲マンションの管理運営を順番性の理事会で出来るわけないですよ」
「将来必ず、ニーズが出てきますよ。ソート―将来ですけど」

北九州で、マンション管理士専業でやっているのはつぶやき主だけです。
不動産業や何かメインの商売があって、その兼業でマンション管理士業をやっている方はチラホラお見掛けしますが、マンション管理士業だけで喰えているのはつぶやき主だけではないでしょうか。
つぶやき主は、学校卒業してすぐに建築・不動産業界へ足を踏み入れ、30歳からはマンション販売センター長、その後マンション管理士として独立して現在に至るという職歴です。
マンション業界に限ってももう28年くらい、北九州市内でマンションの事ばかりやっています。
それだけの経験と、人脈などがあって初めてやっていけるのがマンション管理士です。
残念ながら、試験に受かっただけではマンション管理士としてやっていくのは至難の業でだと言えます。

つぶやき主の提案と申請手続きにより北九州市内の防犯灯がまた4基増えました。
トラブルの種のようなつぶやき主ですが、ほんのちょっぴり防犯には役立っています。