マンション管理士の独り言・・・84

マンション管理士の独り言・・・84

先日、某管理組合理事長様から「管理費を滞納している区分所有者が行方不明になった、何とかしてくれ」というご相談を受けました。
要するにマンションの持ち主が、管理費を払わないまま行方不明になり、滞納管理費をどのように回収したらいいか?というご相談です。

こんな重い相談はどっか

どっか他の管理士にしてくれればいいのに、と思いながらも、まずは、
その滞納者がどこに行ったのか突き止めようとなりました。
住民票には、転居先も記載されているはずだということで、区役所へ住民票を請求に行きました。ところが、これが大変な作業です。
個人情報保護の観点からか、まず第1に利害関係人であるという事の証明が必要と云われました。
更には請求者の本人確認の資料やら、管理費支払義務があることの証明やら、・・・

結局、以下のものを用意すれば発行できます、まで何とかたどり着きました。
① 管理規約
  滞納者が○○○円の管理費などを負担する義務があることの確認
② 総会の議事録
  請求者が、管理組合理事長であることの確認
③ 理事長の身分証明
④ 住民票を請求することの理由を記載した簡単なメモ

請求者が理事長でなく、マンション管理士や管理会社の場合には、さらに
⑤ 管理委託契約書や顧問契約書
が必要とされます。

ただしこれは、小倉北区役所での対応であって他の区役所では、上記書類で対応してくれるかどうかわかりません。それぞれの区役所で確認する必要があります。

結局、弁護士に依頼しようとなりました。

また、徒労に終わりました。
はじめから、弁護士に依頼してくれれば良かったのに・・・