マンション管理士の独り言・・・904

マンション管理士の独り言・・・904

「また、高見マンションの問合せ、、、です」

つぶやき主事務所が高見のすぐそばで、つぶやき主が新日鉄都市開発(新日鉄興和不動産の前身)OBで、また高見マンションの非公開性もあり、そして何よりマンションに詳しいという事で本物件についての問い合わせが頻繁にあります。
先日の相談者は、お電話でアレやコレやいろいろと聞いてきました。
つぶやき主は知見や知識が商品そのものなのに、電話でいろいろと聞かれちゃいます。
タダで聞かれちゃいます。
適当にお答えしようと思っても、相談者からは初めてマンションを購入するので何か一つでも得るものがあれば、って必死さが伝わってきますので、ついつい教えてあげたくなります。

その方は資産価値が気になるらしく、“将来もし転売することになったら価格の下落幅は他のマンションより低くて済みますよね。この売主さんのマンションは資産価値が下がらないって営業マンが言ってました、”との事です。
いい加減なことをいう営業マンです。
はっきりカッコ書きで言います。『マンションは資産価値で買うものじゃありません!』
そもそも商売人でもあるまいし、自分が住むために購入するマンションの転売価格なんて気にする必要はない。ってつぶやき主は考えてますが、敢えてお答えしました。

『高見マンションについては、1期2期と合わせて280戸超の大型プロジェクトです。
おそらく完売までに10年近くかかると思います。もし1期分譲で購入して何らかの事情でその住戸を手放すことになった時に、まだ2期分譲マンションが残っていて販売中ならば、貴方の中古マンションは2期分譲の新築マンションと競合することになるので、その時は価格を低く抑えなければ売れません。同じ価格帯ならば誰だって新築マンションを買うからです。この時点では資産価値があったとは考えにくいです。
また、1期分譲の販売結果が良くなかったら、2期分譲を取りやめるという事も考えておかなければなりません。その時には、残った2期分譲予定地の売却先によって1期で買われた住戸の資産価値にも影響が出ます。
2期分譲が全て完売した時には、今度は同じ高見マンションの中古物件との競争になります。大型物件ですから常に売り物件の供給はあっていると思います。
また、価格設定についてはその時の管理費などの滞納額、増額された修繕積立金額、修繕の履歴など管理全般を加味しなければなりません。
大型プロジェクトの場合、その売れるスピードや管理の状況、積立金の値上がり額などによって中古マンションとしての販売価格が変わってきますので、今の時点では資産価値があるのかないのか、さっぱりわかりません』
とグダグダ言った割には、“さっぱりわかんないんじゃん”です。

公開する情報が圧倒的に少ないからでしょうか。問い合わせが多くて、購入者が可哀そうな気がしています。
これも販売会社さんの営業手法なのでしょうが・・・。

最近はロードバイク命です。下関のマンション理事会にも自転車で行っています。
事務所には2台置いています。土日と夜の仕事なので時間が余れば河内~畑までが練習コースです。ビックリするくらいお腹が引っ込みます。黄色のヘルメットで颯爽と走っていますので、見かけても石を投げないでください。