マンション管理士の独り言・・・90

「またまた、修繕積立金横領」
前回・今回とマンション管理新聞では2週続けて理事長や管理会社フロントマンによる修繕積立金横領の事件が掲載されています。

前回の事件は、北九州戸畑のマンションで、理事長が横領を働いたというものです。理事長は会計担当役員を兼ねており、通帳と印鑑とを同時に保管していた結果の事件です。
被害額約600万円。

昨年度、九州で3件の横領が発覚しており、そのいずれも北九州の事件でした。
2年続けて横領事件が発生するなんて、地元の人間としてさみしい限りです。

今回分には3件の横領事件が掲載されています。
一件目は、個人経営の管理会社で、しかもこの会社は国土交通省へは無届で管理業を営んでいました。その結果約1500万円の横領です。手口は、総会で修繕積立金が預けられている定期預金の解約が決議され、その解約された金員を管理組合名義の普通預金口座に移さずに着服したものです。

二件目は、元理事長による約1000万円の横領。手口は、理事長交代に際して口座名義を変更が必要になり、金融機関から発行された変更後の証書を持ち出して横領に及びました。

三件目は、これも元理事長による横領です。被害額は1000万円以上にのぼる見込みです。管理組合の口座から不正に自分名義の口座へ移し替えていたらしいです。

管理組合員、要するにそのマンションの区分所有者は役員であってもなくても、もうちょっと管理組合活動に関心をもって、また積極的に関わっていくことが大切ですね。