マンション管理士の独り言・・・940

マンション管理士の独り言・・・940

「パークハウス桜坂サンリヤン」

最近になって、内覧会同行のご依頼やマンション購入についてのご相談が増えています。
そんな方には、重要事項説明書や管理規約、長期修繕計画をお預かりし、10ページ程度の報告書にまとめてご説明しています。
恐縮ながら弊社へお越しいただき2時間程度かけて分譲マンションのイ・ロ・ハからご説明しています。
最近では「アーティックス青山ヴェラヴィータ」「グランリビオ高見桜の杜」などでしたが、
「パークハウス桜坂サンリヤン」についてもご説明する機会がありました。

今までいろんな管理規約を見てきましたし、ストックもあります。
大栄産業さんの「サンパーク」、東宝住宅さんの「ホワイトキャッスル」「グランドキャッスル」「ザハウス」、九州三共さんの「リヴィエール」、なかやしきさんの「アーティックス」「ネクスタージュ」「マリーズ」、第一交通産業さんの「グランドパレス」などの地場デベさんのものを初め積水ハウスさん、西鉄さん、大和ハウスさん、新日鉄興和不動産さんなど大手のものも検証してきました。
そんな中で「パークハウス桜坂サンリヤン」は圧倒的です。いろんなスタンド使いがいる中で、ディオが圧倒的なくらい圧倒的です。(by、ジョジョ)
いい意味で圧倒的です。

管理規約に関しては、専有部分と共用部分との境界を図柄で分かりやすく説明しています。さらに、標準管理規約との違いを一覧表にまとめ、なぜそのように変更したのかの注釈まで載せています。こんなの初めて見ました。驚きです。
管理委託契約に関しても同様で標準管理委託契約との違いの一覧表を提示しています。
使用細則に関しては、“マンションルールブック”“快適にお住まいいただく上で”という2冊のものを用意し、例えばペットに関してワンちゃんのサイズを示していたり、空き駐車場の決め方をフローチャート化して図柄入りで分かりやすく説明しています。
騒音に関して住まい方の注意や、ゴミ出しのルールなどもとても分かりやすく描かれています。
勿論、管理規約の重要性や区分所有法との違いなどに関しても分かりやすく丁寧に解説しています。
この一式があれば、つぶやき主の説明なんていらないと思えるほどの丁寧さです。

また、管理に関する承認書では、管理組合が発足するまでの間の予算や付保する火災保険の種類やその対価までを提示するような丁寧さです。
“流石に大手は違うな”って感心しきりでした。
長期修繕計画に数量や工事内容が記載されていないのは、ちょっといただけませんが、それでも素晴らしい、購入者により丁寧にご理解いただこうという姿勢に溢れた管理規約などでした。
地場の売主さん、管理会社さんも見習ってほしい出来栄えです。

デザインや設備など大手を真似するのは勿論いいことですが、このような姿勢もぜひ真似ていただきたいものです。
“大手と言われるだけのことはあるな”と痛切に感じました。

でも、結構な分量あるので、熟読し、更にわかりやすく説明書を作成するのは骨が折れちゃいましたけど。
売主さんや管理会社さんで勉強したい方は、どうぞ。