マンション管理士の独り言・・・968

マンション管理士の独り言・・・968

「これぐらい、良いじゃん」

マンションを購入するとは、購入時に予め渡される管理規約や使用細則を読んで、納得して、「自分はこれを守ります。他の人も守ってね」と約束して入居することになります。
見たことも聞いたことも、会ったこともない、全くの赤の他人が共有者になるのです。
共用部分の維持保全やマンションライフの決まりごとなどについては最低限のルールが予め出来ていないと困ります。
何かあるたびごと話し合って決めるというのでは、声の大きい人や押しの強い人の言いなりになってしまいます。
皆で集まって話し合って決める(総会)というのは、最低限のルール(管理規約)があって初めて成り立つものです。

「自転車は、自転車置き場に置きましょう」「玄関先など決められた場所以外には自転車を置いてはいけません」「エレベーターには自転車を乗せてはいけません」というのがほとんど全てのマンションのルールです。
つぶやき主のロードバイクは、つぶやき主が死んだときに残せる唯一の相続財産です。
ウン万円しました。購入時に自転車屋さんから「ママチャリではありません。ロードバイクは室内保管が原則です」と言われました。
外で雨ざらしにできないし、盗難だって怖いし、屋外の自転車置き場には安心して置くことが出来ません。
でも、分譲マンションならばエレベーターに自転車乗せてはいけませんから、階段を担いで家まで運び込まなきゃなりません。
そんなの無理です。ママチャリに比べて軽いといっても7~8キロあります。
階段を登っている最中に、ぶつけて壁を傷つけちゃうかもしれませんし、自転車だって傷ついちゃいます。
「自転車をエレベーターに乗せてはいけない」「玄関先の開放廊下に置いてはいけない」っていうのは変えてくればいかな、って思ってる人は沢山いると思います。
リヴィエールマンションは、玄関先(プライベートポーチと言ってる)に自転車置くのは認められています。エレベーターに乗せてはいけないっていう規定もありません。
皆が住みやすいように規約や細則も変えなきゃ、です。

バルコニー手摺には布団を干してはいけません。
バルコニー手摺に干してもいいじゃん、です。
太陽光浴びたホッカホッカの布団で寝るのは、チョー気持ちいいです。
転落して歩行者などを直撃したら大惨事になるからっていうのが理由ですが、落としたら落とした人の責任です。管理組合の責任じゃありません。
管理組合では、積極的に干しなさい、って言ってるわけじゃありません。
“干したければご自分の責任で干してください。落としても管理組合は責任負いませんよ”ってスタンスで十分だと思うのですが・・。

管理規約や使用細則はアンタッチャブルではありません。
マンション居住者が住みやすいようにドンドン改善しましょう。

寒くなるこの時期になるとリビオマンションに住んでいる方のことを思います。
リビオマンションでは、室内で石油ストーブの使用を禁止しています。エレベーターにも灯油缶を乗せてはいけません。バルコニーで保管することも禁止です。
皆さんこれを守って使ってないのかしら???随分不自由な規定だな、と思わずにはいられません。