マンション管理士の独り言…598

「こんなの解けるか!!」

前回に続いて売主のいい加減な駐車区画の決め方によって管理組合が余計なトラブル処理に翻弄させられるって話です。
ずっと以前からお世話している管理組合さんで駐車場アンケートを実施することになりました。5年前に1度実施してますから今回で2度目です。
組合員さんの意識が5年前と変わって来てるんじゃないかと、今回のアンケートです。

そのマンションでは全戸に1台ずつ駐車区画がありますが、駐車区画の種類は沢山あります。屋内平面、屋外平面、機械式です。
機械式だって1階と地下や最上部とでは停め易さにかなりの差があります。
これだけの種類の駐車区画があり、停め易さに差があれば駐車料金に差があるのが当然ですが、全てタダです。
全部タダなら誰だって屋内平面を希望します。

5年前にこの問題に手を付けようとしたら、猛烈な反発を喰らいました。
そこで住戸の譲渡や貸与の場合は一旦管理組合に返却するなど細則を変更し、駐車場検討委員会を立ち上げたりで徐々に不公平感をなくす手立てを講じていましたが、今回はいよいよアンケート実施です。
どのような結果がでるのかワクワクというより、不安でいっぱいです。
もし「駐車区画変更は必要とは思わない」って言う回答が半数を超えたらどうしようって思います。
住民間でいがみ合いにならないように細心の注意が必要です。

続いては、全戸に1台の駐車区画はありますが、何人かの人に分譲駐車場を数台売りつけ、

その方々が更に敷地内に賃貸駐車区画を確保している組合さんです。
当然ですけど敷地内に複数区画を確保している人がいるので、そのあおりを食って1台目から敷地外駐車場に追い出されている人が複数人います。
こんな状態で駐車場の使用細則を作成しようとしています。作成するのは、もちろんつぶやき主です。
住戸を譲渡・貸与の場合に、次の賃借人などに駐車区画を引き継げるとしたら現在敷地外を仕方なく借りている人は、永遠に敷地内に確保できなくなっちゃいますから、敷地外駐車場の人を優先するべきですが、事はそう簡単には済みません。
住戸を譲渡・貸与しようとする人が、「駐車区画が敷地外になったら、売りにくい」「敷地内に2~3台駐車区画を確保している人がいるのに、何で自分が敷地外に追い出されなきゃなんないの」って声が上がります。
かと言って、敷地内に複数台駐車区画を確保している人に、「敷地外に移って」なんて言えませんし、ましてやそこが分譲だったらなおのことです。

更にもう一つは、分譲駐車場を含めて全区画に1台ずつの駐車区画が充当されていますが、2台目駐車に対応できるように敷地に隣接している第3者の駐車場を借りている組合さんです。売主さんは2台目駐車可能って売り出したことでしょう。
字面だけみれば、何も問題ないように見えますが、第3者の駐車場は“マンション入居者の2台目に限定、1台目は必ず敷地内”とすればよかったものを、敷地内に複数台確保させているので、敷地内に確保できず1台目なのにこの第3者の駐車場に追い出されている入居者が複数人います。
多分、“敷地内にどうしても2台確保してほしい”って客に融通してあげたのだと思います。
敷地外の人は、エントランスまではちょっと遠いし、車庫証明を取る際には6,480円必要になります。
この使用細則をつぶやき主が作成しなければなりません。

で、標題の「こんなの解けるか!!」です。