マンション管理士の独り言…672

「共用部損害保険」

マンション共用部分の火災保険の保険料金がうなぎ登りです。
40戸のマンションで2年前に保険期間3年で共用部火災保険を付保しました。
その時の保険料が一括支払いで約50万円でした。
それが本年10月22日より全く同じ内容で約150万円になります。
このマンションは築20年を超えているとはいえ現在の3倍もの保険料となります。

そこで、まだ1年ちょっと保険期間は残しているものの、同条件で10月までに中途更改します。中途更改というのは、保険期間満了前に同じ保険会社で新しい保険に入りなおすことで、この方法ならば解約しても違約金は取られず、それどころか解約戻り金まであります。
同じ保険会社での保険商品の乗り換えですので“ペナルティなしよ”ってことです。
それでも2年前に比べて保険料は上がっており同条件では約60万円となります。

何も手を打たずにしていると次回保険更新の時には、約150万円になりますので、60万円とはなりますが今回切り替えるべきです。
また、今後も共用部に付保する火災保険の保険料は間違いなく値上がり傾向にありますから、3年よりも5年の保険契約期間をおススメです。
事実どの管理組合さんも3年でなく5年の保険期間を選んでいます。

先月築25年のマンションを新規に共用部分火災保険に加入していただきました。
今までは全く付保していませんでしたので25年で初めての保険付保です。
いろんな保険会社さんに声を掛けましたが、どこからもヤンワリと「お引き受けできません」です。
唯一「今までの漏水事故などの履歴を見せてもらって、それで判断します」ってとこがあり、無事にそちらで付保することが出来ました。
この時管理組合は5年の保険期間を希望したのですが、「1年です。」って断られちゃいました。更に「この1年の様子を見て更新できるかどうか?保険期間を延ばせるかどうかを判断します。」ってなっちゃいました。

この保険付保の中途更改は面倒くさいのですが臨時総会を開催して承認を得る必要があります。わざわざ総会を開催するのですから、この際何か他の議案も併せて承認を得るように工夫したいものです。

ようやく梅雨があけて、晴天が続きます。大規模修繕工事ではいままでの遅れを取り戻さなきゃなりません。外壁補修や塗装、そして屋上防水工事に取り掛かります。現場に行く機会も増え、足場にも登っちゃいます。これだけ髪が薄くなりゃ、ヘルメット被ることで髪が少々蒸れても気にならなくなりました。