マンション管理士の独り言…714

「動かない車」

大規模修繕工事で合意形成のコンサルタントとしてお世話した管理組合さんです。
コンサルタント終了後も、「なにかと便利なつぶやき主さん、これからも顧問として面倒見てよっ」てことで引き続きお世話しています。

そのマンション駐車区画は屋内屋外の別はあるものの機械式はなく全部平置きです。
当然屋内と屋外とで使用料金に差はあります。
その屋内駐車区画にもう長いこと動かない車が駐車しています。組合員の車です。
パンクしてバッテリーは外されて、煤けているので一目見てもう長いこと動いていないというのがわかります。
駐車区画の使用料は毎月キチンと支払われています。
停めている組合員曰く、「息子の車なので承諾なしに廃車できないし・・・」です。

屋内に停めているので、屋外区画利用者からクレームが付きます。
「屋内に移動したいけど中々抽選で当たらない。ずっと動いていなくて煤けた車が屋内に停まってるじゃん。そこの利用者へ移動するようお願いしてよ。」
もっと強硬な人は、「いくら使用料を支払っているとはいえ、屋内に移動したい人が沢山いる状態だよ。長いこと動かさない車は使用契約を解除できるようにしてよ。」です。

心情的には理解できますが、それは無理です。インポッシブルです。
駐車区画に車以外の物を停めるのはアウトですが、動かない車をずっと停めっぱなしにしていても使用料を支払っている以上、文句は言えません。
“車を長いこと動かさないと使用契約を解除できる”なんていう細則も見たことありません。

そこで当事者へお願いしようとなりました。
誰がお願いしますか?
「・・・」「・・・」「・・・」

やはりそう来たか。

ずっ~と長く重い沈黙が続きます。
仕方ないから私が「私がお願いして見ましょうか?」
堰切ったように、「そうしてくれると有難い。入居者が話を持ちかけると何かとやりにくいし、角が立つから。つぶやき主さんお願いね」です。

法律違反でもなく、管理規約や総会決議違反でもなく、使用細則違反でもありませんが、集合住宅ですからモラルというのが問われるのがマンションです。

3月1日から資さんが全面禁煙になります。店に備え付けの“お客様アンケート”でネチッこく、禁煙を訴えていた効果があったと確信しています。
事務所近くの資さん到津店では営業時間が24時間から、9時~24時へと変更になりました。
そのあおりを食って、朝食がメニューから消えちゃいます。
鮭朝食が好きだったのに~~。

ガストへシフトです。