マンション管理士の独り言・・・1035

マンション管理士の独り言・・・1035

「白線引き直し」

駐車区画を隔てている白線が雨風にさらされ、タイヤに踏まれて半分ほど消えかかっていました。5月の総会で議案化し、総会で「白線引き直し」議案の承認が得られました。
築20年、40数戸のマンションで、駐車区画が50。区画を隔てるラインや区画番号のほか、駐車禁止を示すゼブラマークや一旦停止ラインなどもこの際引き直しです。
このボリュームで約20万円です。

窯を焚いて熱で溶かしラインを引くという方法で、引いたラインは3分もすればその上を踏んでも大丈夫です。
しかし雨天ではできませんので前日と当日が雨ならば延期です。
また、車両が停まったままでは作業が出来ませんので、当日9時には全車両が移動してなければなりません。
管理組合で車両移動のお願いを“これでもか、これでもか”と何度も全戸投函します。
移動先の駐車料金の精算の手配も予め決めておかなければなりません。
この管理組合さんでは、有料駐車場へ移動された方は領収書を持参してもらい、後日清算という方法を取りました。
何度も何度も「○○日には車両移動をお願いします!」とチラシを投函するのですが、当日になりやはり1台が置いたままです。
置かれたままの車を見て、理事長さんとつぶやき主とで、“ふ~っ”と深いため息です。

昨年度に入居者名簿を作り直しましたので、緊急の場合の連絡先もわかります。
携帯へ何度も連絡しますが、返信もない状態です。
ご主人へ連絡しますが、“妻がカギを持っていて、自分ではどうしようもない。自分からも電話してみます”
業者の方からは、“置いたままの状態では、白線は引けません。後日近くで作業あった時についでに来て白線引いてもいいですが、2万円くらいかかりますよ”とのことです。
理事長からその費用を誰が負担するのかについて相談されましたが、“管理組合から支出するのは皆さんの合意が得られません。厳しいようですが、その方に負担してもらうしかないでしょう”です。

理事長さんは、“そんなこと言いきらん。つぶやき主さん言ってね”です。
“えっ、私がですか”ですが、仕方ありません。渋々“わかりました”です。
幸いにしてその方には昼過ぎに連絡が取れまして、車移動も完了です。
管理組合で何かを行おうというときは、車の移動に代表されるように事前の段取りと広報活動が大事です。

ついでにと言っては何ですが、駐車場への出入り口が下り坂になっていて一般の車が結構なスピードで行き来しています。
出会いがしらの衝突の危険もあります。道路管理課へ行って、「徐行」「スピード落とせ」などのペインティングできないかと相談しました。本当はカーブミラー設置が希望だったのですが、これはなかなかハードルが高く、まだ一度も設置に成功していません。(下関では設置に成功しました)
何とかお願いし、「スピード落とせ」ペインティングしていただけることになりました。
「徐行」は道交法や警察の許可がいるそうで「スピード落とせ」となりました。

小倉駅前の積水ハウスさんのグランドメゾン ガーデンシティ小倉の管理規約を検証していますが、見たことのない取り決めなどがあり難しいです。
分かりやすくかみ砕いて説明しなきゃデス。