マンション管理士の独り言・・・480

「あまり言いたきゃないけど・・・」

金土日と内覧会同行してきました。「ベイトリア門司マリーズ」です。
同行した感想ですが、建物の施工精度云々の前に、「配慮が足りない」という印象です。
営業マンは購入者に、売主は建物に、監督は建物の出来ばえに、職人さんは次工程の職人さんに、そして設計士は監理にもう少し気を配らなきゃなりません。
また、「それぞれが、各々でやらなければならないことを果たしていない」という気もしました。
養生すべきところを行っていないんじゃない?建設会社は社内検査を行ったの?売主は施主検査を行ったの?美装に入ったの?お客様と打ち合わせしたことがキチンと現場まで伝わっているの?なんて当たり前のことが実施されたのかどうかさえ疑問に思えちゃいました。

内覧会の後は、手直しに入り、その後2週間くらいで補修がキチンと行われているかどうかの確認会が実施されますが、今回内覧会同行を依頼された方の3分の2が確認会での同行を希望されています。
年間30件くらいの内覧会同行をしているつぶやき主ですが内覧会→確認会をご依頼されるのは、数年に1件くらいです。
購入者さんも確認会でしっかり施工されているかどうか心配なようです。
未施工の箇所をしっかり仕上げて、指摘箇所もキチンと手直しして、確認会でお客様から◎をもらえるようにやっていただきたいものです。

内覧会では専有部分の検査しか行いませんが、共用部分が心配です。
共用部分の検査は管理会社であるなかやしきエステートサービスさんが管理組合に代わって行いますが、管理組合の側に立った検査をお願いしたいものです。

特に屋上防水や雨水桝の勾配、雑排水管の設置状態、給水増圧ポンプの設置などについては念入りな検査をお願いしたいものです。
ファイバースコープくらい入れてもいいんじゃない。

ご入居者の方へのアドバイスです。余計な世話と思われる方はスルーしてください。
本マンションは完売していますので早急に設立総会を開催し管理組合を発足させて管理組合が主体となって共用部分の検査などを行って下さい。
グズグズしてるとすぐに瑕疵担保責任期間の2年間なんてアッと言う間に過ぎちゃいますよ。
いつまでも管理会社さんに管理組合代行をさせてちゃダメですよ。
管理会社さんが代行してる間は、大事な組合資産を管理会社さんが保管し、通帳や印鑑を同時に保有しているってことですよ。

当マンションは水:セメント比、鉄筋へのかぶり厚など北九州では群を抜いてしっかりした構造を備えたマンションです。
キチンとした施工でしっかりした管理を行っていけば快適なマンションライフが営めますよ。
特に関門海峡の眺めは素晴らしい。
チヌや甲イカやタコも随分少なくなりましたが、眺めは素晴らしい。

これでバナナセンター突端の釣り場をもう一度入れるようにしてもらえれば、いう事なしです。