マンション管理士の独り言・・・823

「言いたかないけど、・・・苦言です」

25日・26日土日にかけてはハードなスケジュールでした。
25日は午前中から日本ハウズイングのマンション管理セミナーで大規模修繕工事について1時間講師を務めました。
その後、お世話しているマンションの屋上から雨漏りがするという苦情に現地確認です。
さっきまではスーツにネクタイ姿だったのが、作業服にヘルメット姿です。
日曜日は「アーティックス行橋グランゲート」で内覧会に同行し、夕方からは大手町で理事会出席です。

「アーティックス行橋グランゲート」の建物そのものの出来栄えは、ピンホールや建具の緩衝の不具合はあったもののしっかり作られているようでした。
しかし、汚い。清掃が全く出来ていません。
更に購入者=内覧会者への対応があまりにお粗末でした。
このお粗末さの原因や、責任を負わなければならないのは誰かっていうと、営業マンです。営業マンがもっとしっかりしなきゃ、です。
仮にも自分を信用して購入してくれた大事なお客様を引き渡しまでしっかり、面倒見なきゃです。売ってしまったら、オシマイ、としか見えません。
内覧会というのは、実物を見ることなくパンフレットや棟外モデルルームだけで購入を決めたお客様が、これからずっと住むことになる“自分の家”と初めてご対面する機会なのです。
“どんな家になっているかな?綺麗に仕上がっていればいいな”とワクワク感、ドキドキ感いっぱいで臨まれているのです。

“現場任せにせず、住戸を確認し汚れていれば掃除をしろ”です。
つぶやき主が販売センター長だったころは、内覧会の前日には営業マン始め手のすいている事務の女性も借り出して内覧対象住戸を隅から隅までキチンと掃除をしたものです。
折角大枚はたいて購入してもらったマンションです。
少しでもきれいな状態で見て頂こうとするのは営業マンとして当然の事です。

実はつぶやき主は内覧会で住戸が汚かったためにキャンセルされたことが2度あります。
1度目はルーフバルコニーに汚い軍手が置いたままだったことが原因でした。
2回目はキッチンシンクにタバコの吸い殻が捨てられていたことでした。
どちらもお客様から、「これからその住戸に永いこと住むことになる人に対し、いい部屋を提供しようという姿勢が全くみられない。また、営業マンも明日内覧会があるというのに住戸の確認さえしていない。お宅はマンションを購入して、そこに暮らすことになる人の事をどう考えてるの?」というごもっともなご指摘を受けキャンセルされちゃいました。

また、内覧会者への対応が全くなっていません。
受付で「悪いとこや気になる個所があったら、こちらに記入してください。」と言って図面と付箋を渡され、売主の関係者は誰ひとりとして同行しません。
帰り際に「指摘箇所表」を渡してそれで、「手直しはキチンとやっておきます」です。
「それじゃ、どこがどんな風に不具合があるのかわからないっしょ」でつぶやき主は係りの女性に確認のため住戸へきてもらい、手直しの方法なども打ち合わせを行いましたが、多くの方は、指摘事項を書いた表を渡してそれでオシマイのようです。

また、パンフレットやモデルルームと異なる仕様となった点も多々ありましたが、こちらから指摘しないと説明なされないというお粗末さです。
変更した理由にはそれぞれ合理性はあるようですが、パンフレットと異なる仕様・設備となったら、購入者へはその都度書面を送るのが当たり前の対応です。
時間的に余裕がなければ、少なくとも内覧会時には変更前→変更後、そして変更した理由を記した図面を用意し、購入者へ説明し承認印をもらうというのが当然の対応です。
これさえ出来ていませんでした。

『しっかりしろよ!なかやしき』

なかやしきさんは、ご当地では珍しく分譲駐車場というアクドイ販売方法も採用せず、北九州のマンション売主さんのフロントランナーとして模範となっていただかなくてはならないお会社だと思っています。
そのため少し辛口のつぶやきになってしまいましたが、襟を正すべきは正していただければ、と願っています。