マンション管理士の独り言・・・962

マンション管理士の独り言・・・962

「DCタワーと折尾クロステージ」

共通点はどちらも複合型マンションという事です。
店舗と住居部分とで構成されています。標準管理規約でも、住居ばかりの単棟型・複数棟でなる団地型とこの複合型とに区別されています。
どちらも複合型ですが大きな違いがあります。DCタワーの方は、管理組合が3つなのに対して折尾クロステージの方は管理組合が1つだけです。
DCタワーには、住居管理組合と店舗管理組合さらに全体管理組合とが併存します。
それぞれに規約・理事会があり、さらに総会も開催されます。
全体管理組合の理事の構成比率も、全体の面積に対しての住居部分の面積割合、店舗部分についても同様になっています。
議決権割合もそれぞれの部分の面積におおよそ比例しています。

これに対し折尾クロステージは、管理組合が一つだけで、その中に住宅部会・店舗部会が存在します。
DCタワーと折尾クロステージのどちらが良いとか、悪いというのではなくて、そうなっているという事です。
規約を見ると、理事会と各部会との関係性や従属性、役員の構成要件がイマイチよくわかりませんが、議決権割合については、住居部分より店舗部分が優遇されているようです。
店舗部分が3票ほど多そうです。キチンとした面積案分とはなっていないようです。
それよりも心配なのが、Hタイプ104,6㎡とIタイプ113,72㎡とで議決権がHは1票なのに、Iの方は2票あることです。
面積差が9㎡程度なのに1票も差があるというのはちょっと不公平です。
H所有者からクレームが出ないか心配です。
“あんたには関係ないだろ、余計な心配スンナ!”って言われそうですが・・・。
管理を行う日本ハウズイングさんとサンエージェンシーさんのお手並み拝見というところです。

建設的なアドバイスをしましょう。
3LDK,4LDKと全てのプランが家族向けです。投資目的での購入はそんなにないと考えられますが、民泊について何も規定されていません。
もう全戸完売という事のようですので入居後6か月程度で管理組合設立総会が開催されます。この折に民泊禁止を決議されることをお勧めします。
また、長期修繕計画がウ~ン、です。何より数量や面積が入っていないのがいただけません。
将来、長期修繕計画の見直しを行う際に、管理組合さんに余計な出費が生じちゃいます。
今のうちに、売主さんか設計士さん、或いは福屋さんにお願いして数量などを提示してもらえればいいのですが・・・。

その他にも、“もうちょっとこうやれば、いいのに”という箇所は散見されますが、つぶやき主に内覧会同行をご依頼された方にはお伝えしていますので、そちらへ聞いてね、です。

明日(15日)は、戸畑区役所で自治連合会長にお集まりいただき、セミナーを開催します。
1時間程度しゃべくり倒します。その後は、大蔵市民センターで八幡東区自治連合会長との打合せです。スーツにアイロンあてなきゃ。