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マンション管理士の独り言…522

マンション管理士の独り言・・・522

「屋上防水の保証」

ある管理組合さんからのご相談で屋上防水がめくれているから確認してほしい。ってご要望です。
屋上まで理事会で上がって見たの?って感心しましたが、実際は管理会社のフロントマンが上がってめくれに気が付いたようです。
素晴らしいフロントマンです。

屋上防水はシート防水仕上げです。
1級建築士、1級建築施工管理技士と一緒に確認しました。確かにめくれています。
売主さんにも確認してもらったようですが、「カラスが剥いだ。それ以外の原因は考えられない」って見解です。
施工ゼネコン、屋上防水施工業者3者そろってその見解です。

当然ながらつぶやき主の見解とは異なります。
そして残念ながらお粗末な施工です。
「手が粗い、もう少し丁寧にしてよ」ってレベルじゃありません。
本来ならばやっておかなきゃならない防水加工を行っていない箇所が沢山あります。
施工業者がやってないのをわかんないわけありません。
職人さんならやってないのに気付いているはずです。
また、「売主、施工ゼネコン、設計会社の検査はどうなってるの?やってるの?」って感じです。
やってても、ナアナアで終わったのでしょう。

しかし「雨漏りしてないからいいじゃん、もし雨漏りしてもその部分の補修をすればいいじゃん、防水保証にはそう書いてあるっしょ」って言われればなす術なしです。
「シートを張り替えろ」なんて要求してもおそらくそれは無理です。
保証書には施工が悪いときは張り替えるなんて一言も書いていません。
書いているのは、「雨漏りした時はその部分を補修します」です。

家電メーカーのように悪い商品ならば保証期間内ならば取り替えますってわけには行きません。車メーカーのようにリコールなんて制度もありません。
瑕疵と思ってもそれを売主や施工ゼネコンさんへ瑕疵と認めさせなければ、宅建業法や品確法、「保証書」なんて絵に描いた餅です。

おそらく内覧会時にこの“手抜き”とも言える杜撰な工事がわかっていたら張替ってことも有り得たかも知れません。
でも築何年も経過した今となっては、難しいとなっちゃいます。
だからつぶやき主は「内覧会時には共用部分のうちせめて屋上だけでも見せてよ」ってお願いしていますが、残念ながら見せてもらった売主さんは皆無です。

この売主、施工ゼネコン、防水施工業者、設計管理会社がどこなのか気になりませんか?
聞けば、ああアソコっていうくらい有名なとこですが、言いません。
今回の件にしっかり対応してくれればそれでOKです。




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