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マンション管理士の独り言…613

マンション管理士の独り言・・・613

「バルコニー防水」

ルーフバルコニーを除く普通のバルコニー床には防水を施していません。
防水仕上げとなっているのは、バルコニー腰壁際の排水溝だけです。
床には防滑シートを貼っているだけです。
降雨時には多少の雨が振り込みますが、この程度なら大丈夫ですが、水をジャージャー流してデッキブラシでゴシゴシの掃除は階下への漏水の原因となりますので、御法度です。これは玄関三和土もポーチや開放廊下も一緒です。

つぶやき主が新規に顧問としてお世話するようになった管理組合さんには、管理規約の改正をご提案します。
分譲当初の管理規約は、実際の生活とは相容れないことが多くなっていますので、実際の生活にあわせた管理規約に変更することが必要です。
例えば、駐車場の使用ルール、室内リフォーム工事時の床フロアー材の遮音制限、ピアノなど楽器の演奏時間などについて最近のいろんな管理規約の事例をお話しし、実生活にあわせていきます。
ただ単に管理規約を変更しても、それを理解して守ってくれなきゃ絵に描いた餅です。
変更すればどうなるのか?今までとどこが異なって来るのか?をキチンと理解していただくために説明会を実施します。

先日の北区の管理組合さんへの説明会でのお話しです。
「バルコニー床を一度に大量の水を使用しての掃除禁止」って規定を使用細則にいれることをいつものように提案しました。
ここで質問です。
「線路に近いせいかバルコニーがすぐに汚れる。水を使っての掃除禁止なんて無理です!」「開放廊下も定期清掃の時は、水を使ってポリッシャーかけてるじゃない」
更に「購入時、営業マンからそんな注意は何にも受けていない。夏場はプール遊びも出来ますって言われました」

理事会でこの規定をご説明した時は何にも意見は出なかったのに、流石に主婦目線です。
ですが、“良い”とは言えません。
「定期清掃は3~4か月に1度の頻度ですから、良い方法とは言えませんが許容の範囲内で、漏水の可能性はほとんどないと思います。バルコニー掃除の場合、頻度がかなり多いと思われますので、漏水することが考えられます」
「プール遊びは良いのですが、終わって水をそのまま床に流しちゃダメですよ」
なんて問答があって、“一度に大量の水”部分を削って再度理事会へ提案することとなりました。

何にも質問もなく淡々と進むのに比べれば皆さん興味を持たれてとても有意義な説明会でした。

線路近くで鉄粉が舞う場所に建築するマンションには、気を使ってバルコニー床には防水工事くらいすればいいのに、って思います。
どこに建てようと均一な仕様のマンションではちょっとずれてませんか?
その立地に合わせて仕様も変えるのが設計士さんの度量、こだわり、じゃないっすか?



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