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マンション管理士の独り言・・・825

マンション管理士の独り言・・・825

「漂流する理事長決定」

この時期は、多くのマンションで年度が終了し、決算理事会や4月~6月に集中して開催される通常総会前の理事会が開催されます。
そこでは今年度の事業報告や決算案、次年度の事業計画や予算案、議案について話し合われます。
その中で必ず議案化しなければならないものの一つに役員選任があります。
ほとんど全ての管理組合で役員就任方法は輪番制としています。
だから自動的に次期役員さんは決まっています。次期役員ご当人もそうなると腹を決めています。

役員さんは決まっていますが、誰が理事長を務めるのか?監事は誰なのか?などの役職は決まっていません。
役職決めの方法は2種類あり、まずは総会で役員就任について承認を得て、総会後引き続き開催される第1回理事会で役員さんの互選で役職を決める方法です。
互選というのは、新役員さんで話し合って理事長、副理事長などの役職を決める方法です。
そして決まったら、後日掲示して組合員へお知らせするという流れとなります。
これに対し、総会までに予め役職を決めておいて総会時に理事長○○さん、副理事長△△さん、として承認を得る方法とがあります。
多くのマンション管理規約では、役職決めの方法は総会で役員就任についての承認を得、その後役員さんの互選で役職を決めるとされていますが、総会前に役職を決めてしまって、その役職で総会承認を得るとしている管理組合さんも多いというのが実情です。

この時期、役職決めの季節です。
お世話している2つの管理組合さんで3月に役職決めがあります。
まずは、3月度理事会への出席を要請します。
つぶやき主自らご案内状を1戸1戸手渡します。
玄関ドアを開けた時に、ペットの鳴き声や匂いがしないかを神経を集中してかぎ分けます。この2つの管理組合ではペット飼育禁止ですのでペット飼育者が理事長に就任していただくわけにはいきません。
また、事前に管理費などの滞納者でないことの確認もしておきます。
滞納者が理事長や会計担当理事に就任されると何かと面倒です。

玄関先で、そしてそれとなく理事長就任への抵抗感を伺います。
皆さんが、「役員就任は輪番制だから仕方ないけど、理事長だけは絶対ゴメンだ」という思いです。
「主人が単身赴任中」「病気がちで理事会にも出席できないかもしれない。」「引越ししてきたばかりで、とても大役は無理」「後期高齢者です。若い人になってもらって」「副理事長か監事になります」等、なりたくない、なれない理由のオンパレードです。
ご意見や言い訳を伺って、それでもこの人が、という人に目星をつけ、現理事と相談の上、理事長就任へ向けて説得を開始します。

説得が成功すればいいのですが、残念ながら多くの場合不調に終わります。
そして「あみだくじ」へ突入です。“恨みっこナシ”だそうです。
「あみだくじ」で見事?理事長を引き当ててもまだ未練がましく、「自分は無理だ。他の人に代わってもらえないか」と泣きが入ります。
毎年多くの管理組合で、このようなドラマが演じられます。



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