マンション管理士の独り言・・・140

「またまた管理会社の不祥事」

7月25日付けマンション管理新聞です。
マンション管理会社ライフ・キーパーズ・ジャパン(本社:東京、受託管理組合:237組合)に対し、国交省関東整備局は、マンション管理適正化法に基づき14日間の業務停止命令となる指示処分を行いました。
その理由は、複数の元社員が複数の管理組合で不正引き出しや着服を行い組合財産に損害を与えた点と、重要事項説明未実施と契約書面未交付、元社員による修繕積立金口座の通帳・印鑑同時保管が挙げられています。

不正引き出しは、H14年~17年で管理職2名、フロント1名が計14件行っていました。被害総額約5700万円。
最終的に3人とも理事長から印鑑を預かり、通帳と同時保管状態となり着服に及んだようですが、理事長はじめ管理組合役員にも反省すべき点は多々あるように思えます。

また、これは北九州での話ですが、築15年のマンションで分譲依頼1度も理事会が開催されておらず、毎年理事長などの役員は選出されるものの、実際の管理組合活動は全く行われていない状態でした。
つぶやき主に相談があり管理規約を検証すると、しっかり理事会が規定されています。
規約に規定されている理事会が延々15年間、1度も実施されていなかったのです。
驚く事に、このマンションは委託管理で、管理組合は毎月多大な管理委託費をこの管理会社へ支払っていました。
管理会社は、面倒くさかったのか、規約に規定されている理事会を1度も開催せず、またそうするようにアドバイスも行っていませんでした。
地場では有名な管理会社です。
呆れて物も言えません。
物が言えないのに、文章に出来るのは不思議ですが、
“管理会社さん、しっかりして下さいよ。よろしくお願いしますよ!”