マンション管理士の独り言・・・1426
「蟷螂之斧」
トウロウのオノと読みます。カマキリが例えば人間など敵うはずのないものに対して、斧を振り上げる様を見て、「小さなものが自己の力量をわきまえず大きなもの、勝てるはずのないものに向かっていくこと」という意味です。
そこには、“小さなくせに勝てるわけないだろ”という嘲笑の意味と、“勝てないとわかっていても小さいなりに戦おうという姿勢は立派”という意味も少しは混じっているようです。
グランリビオ高見七条水辺の森が完売したようで、到津~荒生田地区にはグランドパレスさんとリヴィエールさんとの一騎打ちになっています。
グランリビオ高見七条水辺の森は早期に完売まで持っていきました。
やはり、ネームバリューと高見地区のブランド感でしょうか。
これから引き渡し~入居となりますが、購入者の期待通りになっていることを願うばかりです。
到津のグランドパレスとリヴィエールとは目と鼻の先にあり、ガチンコ競合物件です。
グランドパレス(第一交通産業さん)とリヴィエール(九州三共さん)両社とも競合を覚悟で同じ時期に分譲を行いました。
もっとも土地を仕入れたら少しでも早く建物を着工~竣工~引き渡し、とし代金を回収する必要がありますから、同じエリアに同時期に競合物件があるとしても竣工時期を遅らせるなんてことはありません。
競合物件には負けないように、比較検討されても自社物件を選んでもらえるような開発を目指すことになります。
つぶやき主へもメールや電話、或いは直接来社されて、“到津のグランドパレスとリヴィエールのどっちを買うべきでしょう?”って聞かれる機会が増えました。
“どっちを買うべき?”難しい質問です・・・。どっちがいい?ならば、はっきりと答えられます。
しかしこれも両物件を比較すると“こっち”という話で、マンション購入に際してよく言われる「マンションは管理を買え」という視点で見ると、どっちにも大いに疑問符が付きます。
敢えて言えば“こっちの方がまだまし”ですし、“あっちの方はかなりアコギ”となります。
こんなことをつぶやくと2つの会社関係者や、もうすでにどちらかを購入した方から、“ケチつけるな”って言われそうですが、真実だから仕方ない・・・です。
何故いまだにこのような販売方法が大手を振って受け入れられるのか?こんなアコギな売り方を購入者はわからないのか?疑問でなりません。
このつぶやきも1500に届きそうになっていますが、売主さんのアコギ商法はまだ全然改善されていないようで、一方購入者の方も全く勉強しておらず、食い物にされているのが分かっていないようです。
「民意の低い住民にはそれ相応の政治しか与えられない」という格言があるようですが、北九州をガラパゴスマンション業界にしたのは購入者の意識の低さが大きな一因だと感じています。
つぶやき主が何度言ってもわからない、トホホ、蟷螂之斧です。