マンション管理士の独り言・・・169

「まだまだ続く、管理会社の不祥事」

管理会社大手の「東急コミュニティ」に対して、10月19日国土交通省関東整備局が、指示処分を行いました。
処分理由は、以前この独り言でもつぶやいたように、複数の受託管理組合において元社員複数名が管理組合財産を着服し、損害を与えたことが、「マンション管理適正化法」違反とされた事に基づくものです。
手口は、集会室の使用料などの少額現金を集金したフロントマンが着服を繰り返していたものです。
横領を行ったフロントマンは示し合わせたように、同時期に3人。
社内で横領マニュアルでもあったのでは?と思うのは、独り言主だけでしょうか。
そうでないことを、望みます。

続いて、これも以前つぶやいたし、横領された金額が“けた外れ”だったので、ご記憶の方もあろうかと思いますが、群馬県のリゾートマンションで発覚した5億円の横領事件です。
群馬県警と長野県警は行方不明になっていた受託管理会社のフロントマンを逮捕しました。被害額は5億円以上で、平成16年12月~平成22年4月ごろまでで、毎月数回にわたり100万円~500万円を不正に引き出していました。
このマンションでは、保管口座(修繕積立金通帳)は管理会社が預かり、印鑑は理事会室の金庫に保管していましたが、「このフロントマンが、金庫の合い鍵を作っていた」ようです。

被害にあわれた管理組合はお気の毒としか言いようがありませんが、もし、マンション管理士を顧問やオブザーバーとして雇っていれば、未然に防げた事件のように思えてなりません。